2018年01月22日

江東区立砂町中学校特別支援学級で、砂村に導入されたネギ栽培の歴史について話す。


2015年に浅草にある葱問屋の老舗「浅草葱善」の田中庸浩社長にお会いして、固定種の「千住ネギ」を次世代に伝えようと、尽力している事を伺った。

江戸東京野菜を次世代に伝えようとの思いは同じで、その後、たびたび情報の共有を行っていて、当ブログトップページの左、カテゴリー「各種ネギ・・・」にまとめてある。

田中社長は2013年から、地元台東区立の金竜小学校、千束小学校、そして蔵前小学校で、千住ネギの栽培を支援していると云う。

昨年の10月、江東区立砂町中学校でも千住ネギの栽培を指導していること伺った。
藤田哲夫校長は、学生の頃からの友人で、特別支援学級で千住ネギの栽培に取り組みたいと云うので、2015年苗を持ち込んで、栽培指導を行ったと云う。

昨年は、生徒たちが播種して作った苗が残ったものだから、処分するのは忍びないと、東向島の寺島ナスが終わった駅前の大型プランターに、田中社長が定植したことを、当ブログで紹介している。





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田中社長には、授業の持ち方など、藤田校長にお会いしてアドバイスができるかもしれないと伝えていたことから、田中社長と藤田校長が日程調整をして18日に実現した。

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都営新宿線の大島駅で待ち合わせて、歩いて同校に向かったが、小名木川を渡った所に中学校があった。
橋の上から堰き止められた中川口が見えるが、ここには、毎年バスツアーで案内している。





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藤田校長は、2階からネギ畑を見せてくれたので写真を撮ったが、授業か終わったら案内してもらうことになった。

校長室には、同校の塩入増子栄養士と、江東区教育委員会学校給食指導担当の馬場紀子係長もお見えになっていた。
お2人には、江東区立第四砂町中学校で、砂村三寸ニンジンの復活栽培でお骨折りをいただいている。

藤田校長は昨年採種した千住ネギの種を見せてくれた。





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当初、藤田校長と授業の持ち方などを、これまで第五砂町小学校での経験をお伝えしてからと考えていたが、3月まで実施する時間の余裕がないことから18日に実施することになったもの。

同校の特別支援学級は29名、1年生10名、2年生11名、3年生8名で、全員が教室に集まった。

「砂町の野菜」について作ったパワーポイントをメールで送っていた。
ネギの品種、摂津の農民が砂村に入植し、葉ネギを栽培したが霜枯れ病で枯れてしまった・・・・・。

残念がった、農民は、枯れたネギの後片付けで、土の中に残った10cm足らずの根の部分を焼いていると、いい匂い。
食べて見ると甘いことが分かったことから、江戸周辺では根深ネギが栽培されるようになった。
根深ネギは、ネギの成長に合わせて土寄せを行っていくことを、映像で見せた。

授業は、こちらから生徒に質問をしながら進めたから活発な授業となった。
授業が終わって分かったことだが、第五砂町小学校の卒業生が5-6名いた。





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畑を見せてもらった。
順調な生育を見せていたが、生徒達にはこれからも葱の成長を見ながら土寄せするように話した。。

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畑の脇では、原木椎茸の栽培も行っていた。

帰りに、特別支援学級の木野祐介主任教諭が、畑の青首大根を抜いてお土産にいただいた。

ありがとうございました。


この度は、都市農地活用支援センターが実施している
"「農」の機能発揮支援アドバイザー" として派遣されました、
同制度をご活用ください。

追伸

同校の苗を植えた東向島駅前のプランターの様子を、阿部敏さんに電話で伺うと、まだ小指ほどの太さだと云うことだが、順調に生育しているとのこと。
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