2018年01月26日

和食アドバイザーによる、「時代小説好きな人集まれ!」〜今回は池波正太郎〜で、江戸東京野菜で料理を再現した。


和食アドバイザー検定協会の東京の講師陣による意見交換会が、押上「よしかつ」で開催されたことは、当ブログで紹介したが、

当日いただいた資料の中に、和食アドバイザーの酒井晶子先生が1月20日、「時代小説好きな人集まれ!」〜今回は池波正太郎〜を、前橋市立図書館主催、和食アドバイザー検定協会協力で実施するとの案内が入っていた。

実施に当たっては、江戸時代に食べられていた、江戸東京野菜で再現したいから、「千住ねぎ」と「練馬大根」が、入手できないかと相談をいただいた。

千住ねぎは、浅草葱善の田中庸浩社長、練馬大根は、渡戸章さんを紹介したので、直接電話をして取り寄せたようだ。





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上の画像をタップすると池波正太郎のプロフールにリンク。


本物の練馬大根の重さに驚き、浅草葱善さんの千社札を張った梱包に感動したところから始まりました。」と酒井先生に喜んでいただけた。





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『梅安影法師』「三人の仕掛人」の章  
漬け鮪の炙り

  「その鮪の脂身は、山葵(わさび)醤油(じょうゆ)に漬けておいたのでございますよ」「このまま食べるのか?」
   「いえ、その焜炉(こんろ)の金網で炙って、熱いうちにあがって下さいまし」
   「よし。こうか?」「はい。お酒を……」

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『鬼平犯科帳』8「あきれた奴」
餡かけ豆腐

    あるじは五十五、六の、でっぷりと肥(ふと)った老爺(ろうや)で、無口だがおだやかな人柄だし、
それに茶飯がうまい。そのほかに餡(あん)かけ豆腐(どうふ)も売るし、燗(かん)酒(ざけ)も出す。

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 尚、『鬼平犯科帳』8「あきれた奴」は、Youtubeで動画配信されている。






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『剣客商売』1「剣客商売/女武芸者」
根深汁

  台所から根深(ねぶか)汁(じる)(ねぎの味噌汁(みそしる))のにおいがただよってきている。
   このところ朝も夕も、根深汁に大根の漬物だけで食事をしながら、彼は暮らしていた。
若者の名を、秋山(あきやま)大治郎(だいじろう)という。

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尚、『剣客商売』1「剣客商売/女武芸者」は、Youtubeで朗読が動画配信されている。








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『剣客商売』7「隠れ蓑/徳どん、逃げろ」
菜飯

    店の屋号も何もない。軒(のき)行燈(あんどん)に〔菜めし〕と書いてあるだけの小さな店だが、
 「六道辻の菜飯屋」といえば、この店だけなのである。
  大根や蕪(かぶ)の葉、小松菜など、青菜をきざみ、炊きまぜた飯はいつでもあるが、そのほかには酒。
熱い味噌汁(みそしる)。それだけしか出さぬ。

上の画像をタップする
今回は練馬大根葉で作ったが、金町こかぶ、伝統小松菜、三河島菜など
江戸東京野菜の青菜をきざんでもよかった。
                    






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『剣客商売』番外編「黒白」
大根の浅漬け

夕暮れになり、市蔵が夕餉(ゆうげ)の膳を居間へ運んで来た。
  市蔵がつくる献立は質素なもので、鯵(あじ)の干物に大根の浅漬、それに梅ぼしが二つ。それのみであった。  

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上の画像をタップするとレシピ






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お料理が出来上がったところで
主催者の前橋市立図書館 栗木佳香館長からご挨拶。

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検定協会の林希巳与課長から写真添付のメールをいただいた。

「練馬大根って味が濃いですね。甘味があって、瑞々しくて・・・。
千住葱は、太目のものを3pくらいに切り、さっと煮て、

少し歯ごたえの残るくらいに仕上げましたが、中がトロッと甘くて、
具は葱だけなのにとても贅沢なお味噌汁でした。

受講者のみなさんもとても喜んでくださいました。」



追伸
第2回 「池波正太郎の魅力を語ろう」 
(ワールドカフェ形式で少人数のグループに分かれて、
池波正太郎作品の魅力について語り合いましょう)

 1月27日(土)13時30分〜15時30分
前橋市立図書館本館 地下講堂

posted by 大竹道茂 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 和食のアドバイザー
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