午前中は、4年生が亀戸大根を栽培している第二亀戸小学校に行っていた。
3月11日に開催される亀戸大根収穫祭を前に、亀戸大根の勉強をしたいと云うことだったが、生徒たちも集中して聞いてくれた。
午後は、秋葉原のNツアービルに川崎からお客様が来ることになっていて、Nツアーの講師をしていることから江戸東京野菜の話を依頼されている。
伺うところによると、最近話題の「江戸東京野菜」の話と、栽培農家も視察すると云うことで、この季節なら、亀戸大根がいいだろうと、江戸川の木村重佳さんを紹介していた。
また、NHKの国際放送、"NHK World"の取材も入っていた。
お客様は、JAセレサ川崎の原修一代表理事組合長をはじめとする支部長の皆様。
都市農政運動の一つの手法としての普及活動の事例を紹介させていただいた。
昭和50年代、都市の農地を次世代引き渡すための運動をしていた。
昭和56年に発行した60ページの小冊子「子どもたちに残したい身近な自然」では、地域の名前の付いた野菜がたくさんあったことを紹介している。
伝統野菜は時間との戦いで、昭和60年代これまで栽培されていた固定種の野菜が、栽培する者が減少していることを知り、やれることから始めようと、元試験場長や元農業改良普及所長等に執筆をお願いしている。
このことが、現在の復活活動のベースになっている。
亀戸ダイコンの栽培と、全国農業体験農園を開設している江戸川の木村重佳さんの圃場を視察した。
江戸川区鹿骨には東京都農林総合研究センター江戸川分場があるほか、江戸伝統の浅草ほおずき市や、入谷の朝顔市へ出荷する花卉農家がある一帯。
"NHK World"は、亀戸大根について説明する様子を撮影していた。
川崎には数々の思い出があり、懐かしさの中でお話をさせていただいた。
昭和42年、東京都農協電算センターが開設され、全国に先駆けて、都下農協の信用事業などの一括処理を始めたが、その時、機械化が進んでいた川崎の宮前農協をお引き受けして、和田参事と一緒に事務改善を行った思い出がある。
また、明治神宮農林水産物奉献会の事務局をした時には、川崎市中原区下小田中の百木繁雄支部長にはお世話になり、立派な野菜の宝船を出していただいた。
最近は高齢化で宝船は作られていないが森安男代表理事副組合長は、この船を預かっているとか。
Nツアービルの講演にはNツアーの青木貴晴常務も同席され、一般社団全国農協観光協会体験交流課の浅見茂樹課長代理は聴講した。
同協会では、昨年、江戸東京野菜の収穫体験を行ったが、協会には江戸東京野菜コンシェルジュの育成を要請した。