墨田区にある真言宗智山派 隅田山吉祥院多聞寺は隅田川七福神めぐりの毘沙門天。
このお寺の駐車場に出来た交流農園は三か年計画で進められているが、初年度の菜園6区画が出来たことから、プレオープンがNPO法人 寺島・玉ノ井まちづくり協議会の主催で17日11時から開催された。
昨年、工事前の現場を見ているが、作業中の写真を送っていただいて驚いた。
素晴らしい菜園が写っていたので、早く見たくて1時間前に会場に着いた。
まちづくり協議会の牛久光次事務局長を始め、スタッフの皆さんは会場への誘導板の設置など忙しくされていた。
会場に入ると見違えるように整備された圃場が出来ていて、鉢植えで育ててきた のらぼう菜は植えられていた。
砂利が敷き詰められた駐車場だったが、掘り返して砂利を取り除くには、膨大な労力がかかることから区割りと畝柵組みを設置した後、一部ドクダミなどの根を除いたものの、何台ものダンプで土を盛ったと云う。
練馬大根や滝野川ゴボウの栽培は無理だか、青首大根なら十分できる。
式典は、応募した農園会員が集まってきた11時頃から、牛久事務局長の進行でまった。
高木新太郎会長(成蹊大学名誉教授)が主催者を代表して挨拶。
スカイツリーの建設が始まった中で、2007年の秋に、寺島・玉ノ井のまちづくりをするために生まれた協議会が、11年の歴史の中で野菜栽培を通して〜ふれあう・つながる・まちづくり〜 の住民交流を活発にする拠点が出来た。
この事業資金は、墨田区の「すみだの夢応援助成事業」の第1号と云うことで、山本亨区長もお見えになった。
この事業、「まちなかだからこそ創りたい!たもんじ交流農園」は、墨田区のふるさと納税として、65名の方々に寄付いただいた。特に納税返礼品は「寄附者銘板にお名前を記載する」に申し込まれた24名の名前をボードに張り出した。
この手法は、農地法上の農地が無くなった東京都心の11区では活用できる手法だ。
山本区長の次に、挨拶のご指名をいただいた。
高木会長をはじめとする、同協議会の江戸東京野菜に対する支援についてお礼を申し上げた。
第一寺島小学校での寺島ナスの復活から墨田区の皆さんとのお付き合いが生まれたが、同協議会とは2012年4月から始まっている。
江戸時代は隅田村、近くには徳川四代将軍家綱の御前栽畑があり、郷土史家の佐原滋元先生にご案内いただいたこととがある。
多聞寺の岸田正博住職は、協議会の皆さんが畑にする場所を探していることを聞き、区民の皆さんのお役に立つのならと駐車場の提供を申し出たと云う。
他に来賓として、墨田区区会議員の瀧澤良仁先生、鐘ヶ淵町会北村嘉津美会長、墨田区商業連合会山田昇会長が挨拶をされた。
牛久事務局長(写真上)は、農園創設から今日までの経緯と2年後の完成に向けての姿を写真を見せながら説明した。
ピザ焼きパーティーの開催に当たって、墨田区地域活動推進課の郡司剛英課長が乾杯の発声。
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のらぼう菜が植わっている以外、そら豆も花が咲いていた。
トンネルの中に交配種の小松菜が蒔かれていたが、始めてだから種の蒔き過ぎ(写真右上)、これでも一回間引きを行ったそうだ。
菜園に植えるために鉢植で栽培してきた野菜が何鉢も持ち込まれた。
山本墨田区長に挨拶をしたが、江戸東京野菜の栽培指導などにつき今後とも宜しくとのことだった。
元商店会長の坂本武彦さんが煉瓦でピザ窯を作って 焼き上げたピザに山本区長は舌鼓を打っていた。
写真左下は江戸東京野菜コンシェルジュの黒川博美さんも亀有から来ていた。
左隣の白田ひろみさんは寺玉会員で、たもんじ交流農園の運営担当責任者です。なかでも耕作に関してとても愛情を持って取り組んでいて、のらぼう菜の葉をちぎってきて皆さんに食べていただいていた。
皆さん、春の味を楽しんでいただいていた。
写真右下は、岸田ご住職と、お隣は同農園タヌキのマスコットキャラクターを描いた田村風来門さん。
田村さんは、東向島で「かえるアート&絵本カフェ」を経営している。
写真右上は、青果店の阿部さんが提供した紅はるかをピザ窯で焼き芋にした。
同協議会の阿久澤さんが持ってきていただいた。
写真上中央は、農園会員の冨澤さん、菜園作りから大活躍し畑の借主でもあり、白田さんとJA東京中央会を訪ね、水口均さんにアドバイスをもらってきたとか、盛んにワインを勧めてくれた。ありがとうございました。
写真中央は、当日ボランティアの鎌田さんがカブの味噌汁を配っていた。
ワイワイ、ガヤガヤ、農園会員からは、どんなものを栽培したらよいかなどの質問を受けた。
同協議会の佐原代表幹事(郷土史家)がご挨拶をされて閉会となった。