久しぶりに、三鷹の星野直治さんのお宅に伺った。
星野さんが中学卒業記念(昭和33年)に植えたと云う、樹齢60年の桜の木が畑の入り口にあるが、東京の桜が満開になったと云う日に伺ったわけだが、この桜が咲いているところは初めて見た。
今年は遅れていると云うことで、今週中には満開になるだろう。
今回伺ったのは、寺島ナス苗の状況が知りたくて伺ったもの。
寺島ナスは、墨田区東向島の第一寺島小学校で、復活授業を実施するに当たり、東京のナス農家としては第一人者であった三鷹の星野直治さんにお願したもので、2009年5月から、毎年同校の指導を行っていただいている。
寺島ナス苗については連作栽培を可能にしたのが、接ぎ木苗で栽培する方法で、毎年援農ボランティアの皆さんに協力してもらって3月10日頃から彼岸前には終えていたようだが、今年は台木の納品が遅れたそうで、伺ったときに接ぎ木作業を行っているところだった。
丁度、東京都中央改良普及センターの宮地尚樹さんが、昨年から日曜日に、勉強を兼ねてお手伝いをしていると、挨拶をされたので、江戸東京野菜について、よろしくお願いをした。
寺島ナスについては、お願をしっぱなしだったので、ナス苗づくの皆さんを激励してきた。
根の付いた台木のトリバムビガーを切り取り、ボウルに入っている寺島ナスの穂を挟み込む作業だが、皆さん慣れた手つきで次々に接ぎ木をしていった。
出来上がった苗は、完全に活着するまで4〜5日直射日光を避け、ビニールで覆った湿度のある床でしばらく養生すると云う。
今年も前年並みに1300鉢ほど作り上げる予定とか。