江戸東京野菜の応援団のひとり喜連川覚さんの居酒屋「発酵文化応援団」で、毎月、二つ目の講談師田辺一乃さんによる講談の会「夕靄(ゆうもや)発講談」を開催している。
江戸東京野菜には物語があるので、喜連川さんに一度田辺さんに会いたいと頼んでいたが、以外に早く機会を作っていただいたので、一乃さんには期待を込めて色々と物語をお伝えした。
するとこちらの思いが伝わったのか、翌日に出来たと連絡があり、「品川蕪汁」だという。
さすが創作意欲満々の一乃さんだ。
品川蕪と云うので、絵本塾出版の尾下千秋社長にお伝えしたら、是非聞きたいと忙しい中駆け付けてくれた。
絵本塾出版からは、やさい応援団「まるごと野菜シリーズ」を出版しているが、江戸東京野菜シリーズとしてムック版を発行しようと、「品川カブ」についても準備を進めていることからどんな話になるかと注目されていた。
狭いお店のどこで話すのかと思っていたら、喜連川さんがビールケースを持ってきて入り口近くに置いた。
一乃さんは、風呂敷に包んできた手作りの釈台を組み立て、ビールケースの上にセットした。
釈台は生板を利用したとか・・・
これによって早く来ていた我々の席は一番前の横に座った。
一乃さんは、入り口を背にして読み始めた。
勝運男の喜連川さんがプロデュースした勝運ビールを飲みながら、亀戸大根のスティクを味噌でポリポリ・・・・。
「寛永三馬術 筑紫市兵衛 松浦潟の血煙」
筑紫市兵衛、曲垣平九郎、向井蔵人による長い長いお話は、
真面目な筑紫市兵衛が忠義のために松浦潟で決闘してしまうのが発端・・・・
張り扇で釈台をパパンと調子よく叩いて読んだ。
続けて、新作の「品川蕪汁」・・・・
「品川蕪汁」は、江戸時代に品川沖で遭難した陸奥(現・むつ市川内町)の船乗りたちを品川の漁師たちが救い、温かい味噌汁を飲ませ助けたという史実が、川内町の町誌に掲載され、品川汁として伝えている。
府中の施設慰問の時には、府中ゆかりの真桑瓜「府中御用瓜」の話を読むと、創作を続けてくれているようだ。
小生の「江戸東京野菜」物語編の物語が創作に参考になると購入して読んでくれている。感謝!
あまり遅くては、自宅に着くのが12時を回ってしまうので、9時半に店を出た。
喜連川さん、田辺さんありがとうございました。
香取神社境内で30日、5月1日の両日、
江戸伝統文化倶楽部主催で、発酵文化応援団共催で実施されると、田辺さんが資料を配って皆さんに紹介した。
高円寺の居酒屋「うおこう」に田辺一乃さんが出演する。
14時半から「うおこう」の店先で辻講釈
15時から「うおこう」2階で、江戸東京野菜の新作
「寺島茄子の由来」と「品川蕪汁」を読む。
江戸東京野菜の試食会は
滝野川牛蒡の堀川造り(岸野さん)、早稲田茗荷たけ(井之口さん)、
志村みの早生大根(宮寺さん)、伝統小松菜(矢ケ崎さん)を
うおこうの女将の松井さん(江戸東京野菜コンシェルジュ)が料理する。
会費3000円です。
居酒屋「うおこう」03−3339−5778