江戸東京野菜コンシェルジュ協会が実施する、「初めての江戸東京野菜講座」の第1回が、先日新宿駅近くのJA東京アグリパークの会議室で開催された。
江戸東京野菜に興味を持っていただいたみなさんは、新規就農者、料理関係者、学者、主婦、出版関係者、JA関係者等、20数名が参加された。
江戸東京野菜には物語があるが、物語だけを聞いても、皆さん満足しないので、毎回食べ比べや試食もある。、
今年は天候異変で、皆さんに食べていただくものを探すのに苦労した。
それでも、早稲田ミョウガタケとタケノコにすることになった。
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上原恭子理事から、固定種の江戸東京野菜についての講義があった後、食べ比べと、上原理事が作ってきたお料理で、早稲田ミョウガタケと、タケノコ(孟宗竹)の試食を行った。
午前中に上原理事が井之口喜實夫さんのお宅に行って購入してきた早稲田ミョウガタケ
【食べ比べ】
井之口喜實夫さんの早稲田ミョウガタケ
茎の部分をツマで(写真下左)
葉つきの上部(写真上中)
【試食】
*早稲田ミョウガタケと油揚げのさっと煮(写真上左)
早稲田ミョウガタケの茎と油揚げを鰹だし・みりん・醤油で
さっと煮ました。
*早稲田ミョウガタケと釜揚げ白魚のちらし寿司(写真右上)
甘酢漬けにした早稲田ミョウガタケの茎と釜揚げ白魚を酢飯に混ぜて、
早稲田ミョウガタケの葉を刻んでトッピングしました。
立川太三郎さんのタケノコ
*タケノコと蕎麦はっとのパルミジャーノあえ(写真下中)
タケノコの穂先の薄切り・天童の辻蕎麦さんの蕎麦はっと
・プロシュート・木の芽を
オリーブオイルとパルミジャーノレッジャーノであえました。
*タケノコとちりめん じゃこの有馬煮(写真下右)
タケノコの薄切り・ちりめんじゃこ・実山椒を浅炊きにしました。
今回のお土産は早稲田ミョウガタケでした。(写真上)
食べ比べと試食に先立ち、「江戸東京野菜は物語がある」をテーマにお話した。
伝統野菜は地域の歴史文化にかかわる野菜として、固定種と交配種の違い、何故栽培されなくなったのか、などについても・・・・。
交配種は、高度な育種技術でタネ屋さんが作った野菜で、雄性不稔による交配種づくりを紹介。
遠路豊橋からは木下賀津子教授(写真右から2人目)がお見えになっていた。
「ホテルアジュール竹芝」で開催された「江戸東京野菜で豊かな健康生活を!!」 に来られた竹之内優希さん(写真右)が仕事で使いたいと相談をいただいた。
かつて全国農協観光協会の役員をされていた横山昇さん(写真右上)が、JAの職員を誘って参加いただいた。
また、ダイアリー「江戸帖」を発行している江戸美学研究会の相子智恵さんと、クリエイティプディビジョンの佐藤仁美さん(アートディレクター)は、1月に行われたアジュール竹芝に引き続きご参加いただいた(写真右下左から)
改めて物語を聞いていただいたことで、江戸東京野菜の普及について、幾つかの提案をいただいた。
昨年、「やっちゃば秋葉原〜学べるマルシェ〜」で江戸東京野菜のブースを手伝ってくれたスーバーオーゼキの鈴木滉太さんもご参加いただいた。(写真下中マイク)
亀戸大根収穫祭に参加いただいた後、江戸東京野菜に興味を持っていただいた亀島由美子さん(写真下中の奥右)もご参加いただいた。
それ以外にも、西洋フードコンパスグループの石塚博志さんもご参加された。
今回、江戸東京野菜コンシェルジュで(株)全農ビジネスサポートの川並三也さん(写真左中)が、事務局のお手伝いをしてくれた。
相子さんからメールで「何よりいただいた野菜が美味しくて、早稲田ミョウガタケはさっそく、その晩に、三品の料理として我が家に登場しました。家族からもおいしいと評判でした!」とあった。