石川金太郎展が今年も4月29日から5月5日まで、JR有楽町駅前の東京交通会館シルバーサロンで開催された。
工芸家の石川先生は大学の同級生で、大手企業にお勤めになっていたが、日本のちぎり絵とヨーロッパの刺繍文化からヒントを得て、独自に「糸絵」を創作したもので、定年後から、本格的に取り組まれた。
この作品、ポスターパネルに下絵を描いて、そこに刺繍糸を一本いつぽん張り付けていくと云うもので、1作品の制作に1カ月以上かかると云う根気のいる作品。
刺繍糸は、フランス製で、色彩が豊富なことから、フランス人の友人から送ってもらっているという。
交通会館で第1回の個展を開いてから、一時新宿のエステック情報ビルのギャラリーで開催していたが、今年で第8回、再び交通会館に戻ってこられた。
4月24日の読売新聞と東京新聞が取り上げていて、ポスターと新聞に紹介した作品は展示していたが、新築の家に飾ると云うお客さんが購入されたと云う。
今回の個展では、ヨーロッパをテーマにしたものと、和をテーマにしたもの30数点が展示されたが、数点は売れてしまって会場から姿を消していた。
石川金太郎展は、毎年5月の連休に開催されているが、この機会を利用して大学の同期の清水さんがコーディネーターで、旧交を温めている。
今年も、前田昭男さん、片山茂夫さん、石川先生、1人おいて、林博さんご夫妻、清水紀彦さん。
今回、林さんが数年前の写真を持ってきてくれたが、すでに二人が鬼籍に入ってしまっていた。
その後、石川さんに別れを告げて、近くのビヤホールに席を移した。
有楽町は、思い出深い。
昭和41年大学を卒業し、勤めたのが有楽町交通会館近くの、
東京都庁東3号館と云う建物の4階に事務所があった。
窓の下を新幹線が走っていたが、今そのビルはない。
昭和41年9月南新宿ビルが完成したのでそちらに移った。
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有楽町駅前は江戸時代の、南町奉行所跡の石垣が設えてあった。