更科堀井春の会が5月22日、23日で開催されるが、それに先立ち東都のれん会の東若会の会食会が、21日に開催された。
東都のれん会は、江戸時代から明治初年に創業されたお店で昭和26年(1951)に結成された50数店で組織されたと伺っているが、ある意味、江戸東京の歴史文化を事業を通して継承、発展させてきた。
東若会は「東都のれん会」の青年部のような組織で、鰹節「にんべん」の高津克幸社長が幹事長をされているが、高津社長が専務時代の2009年1月、東若会の新年会が、神田明神下のうなぎ屋「神田川」(会員)で開かれたが、大広間で江戸東京野菜の話をさせていただいたことがある。
当時、日本橋ゆかりの二代目野永喜一郎社長が、日本橋から江戸東京野菜をブランド化したいと提唱されていた頃で、当時高津社長にも支援いただいていた。
会員店舗には必ず掲げられている「東都のれん会」の会員名簿の版画。
高津社長が、開会のご挨拶をされた。
今回開催に当たっては、会員の「更科堀井」良教社長が、これまで四季の会へ、高津社長をお誘いしていた経過から、それならと、東若会の開催となったもので、
ご挨拶の中では、9年前に新年会で講演をさせていただいたことも紹介していただいた。
堀井社長からは、2015年11月から始まった「更科堀井四季の会」は、今回が11回目になり、毎回満席で開催されていることを紹介した。
江戸ソバリエのほしひかる会長から、江戸ソバについて、紹介があった。
今回の参加者には、会員の「室町砂場」の村松毅社長とかんだやぶそばの堀田康太郎専務がお見えになっていた。
挨拶の中でほし会長は、江戸ソバは江戸で発展したソバで、うんちく、手打ち体験、食べ歩きなどの資格資源を行い、江戸蕎麦通の養成講座を実施していることを紹介した。
9年前に、新年会にお招きいただいたことを紹介しお礼を申し上げた後、初めての方も多かったので改めて「江戸東京野菜とは」から説明を行った。
特に、東都のれん会の皆さんが今日まで江戸東京の歴史文化を今日に伝えてきたことと同じように、江戸東京野菜も江戸東京の食文化を今に伝えるもので、江戸土産は、東都のれん会皆さんのお店の品と同じように全国に土産として持ち帰らせた。
固定種と交配種の違いを伝えた。
今回は、滝野川ゴボウの堀川造りについての歴史は、元禄年間に鈴木源吾によって滝野川で栽培が始まる。
種は、江戸土産として、全国に持ち帰られ、今流通している日本のゴボウの8−9割は滝野川系と云われている。
豊臣家が滅亡後、聚楽第の堀に生ゴミが溜まり、そこにゴボウが生えていたもので、今年から小平で試作が始まった。
アトリエグーの林幸子先生が、江戸東京野菜を使った料理で、会席料理ではなく、蕎麦料理でもないことを前置きして、江戸ソバに合わせて、江戸東京野菜の料理を食べる会だと紹介した。
一、金町小蕪の蕎麦味噌バター挟
一、志村みの早生大根辛子漬
一、滝野川牛蒡散らし掛蕎麦
一、滝野川牛蒡堀川づくり鴨摘入射込
一、川口豌豆と芝海老掻揚
一、足立産蔓菜と稚鮎の南蛮漬
一、足立産紫芽と卸大根 蔓菜の冷打掛
一、甘味
滝野川ゴボウの堀川造りのメニュー化についてのご苦労が紹介された。
当日のお料理と同じ料理は、ここから

同店では、新たに元祖くず餅の「船橋屋」(東都のれん会会員)
とのコラボで、黒蜜と黄な粉を使ったスイーツ感覚のそばがき
「カップDEそばがき」(500円)を販売している。
追録
すき焼きの「ちんや」6代目主人住吉史彦さんは、
東若会の前幹事長をされていた事から壁側の最前列で聞いて頂いた。
2009年に東都のれん会とのご縁が生まれてから、
神田いせ源の立川博之さんと親しくなり、
「駒形どぜう」の六代目越後屋助七こと渡辺孝之さんには
江戸文化道場に寄せていただいた。
「虎屋」の黒川光晴取締役には、三國シェフの店でよくお会いする。
上の画像をタップする
2013年のすきや連の例会に江戸東京野菜の卓話をさせていただいてから、「ちんや」の住吉さんにはお世話になっている。
当日まで開催されていた浅草三社祭のウチワを持ってきていただいた。
当日参加者の内、名刺交換をした方々
「いせ源」 七代目当主立川博之さん。
「更科堀井」 堀井良教社長
「千疋屋総本店」 大島博社長
(株)「竺仙」 小川茂之常務
「竹葉亭」 別府融専務
すき焼き「ちんや」 六代目主人住吉史彦さん。
(有)「相鴨鳥安」 渡辺英臣取締役
天麩羅「中清」 中川優太専務
鰹節「にんべん」 高津克幸社長
「室町砂場」 村松毅社長
かんだ「やぶそば」 堀田康太郎専務
「吉徳」 山田徳兵衛社長
「龍名館」 濱田裕章専務
の皆さん。
「大阪家」さん、「大野屋」さん、「黒江屋」さん、「ざるや」さん
「船橋屋」さん、「豆源」さんからもお見えになっていた。