八王子市川口地区の伝統野菜「川口エンドウ」が、収穫の最盛期を迎えていて、更科堀井春の会で、芝海老と一緒の掻揚で頂いている。
そもそも、川口エンドウは、川口の犬目にお住いの濱中洋子さんが、濱中家にお嫁に来た時に、地域で作っていたとかで、食感の良い莢エンドウ。
濱中家では昭和60年頃まで栽培していたが、地元の草木さんが、JAの直売所に出荷するようになって、その存在を思い出したと現役の頃に教えていただいていた。
2014年に守り続けてきた草木弘和さんから、洋子さんのご子息濱中俊夫さんに種が贈呈されたことから濱中家では2015年、30年ぶりに栽培が復活したもの
収穫された川口エンドウを俊夫さんが見せてくれたが、多摩・八王子江戸東京野菜研究会の方々が、収穫を手伝ってくれていて助かると語っていた。
川口エンドウを一つひとつ収穫するのは大変で、かつては同研究会の福島秀史代表も手伝っていたことは紹介しているが、現在は、就農したことから手一杯。
同研究会の八幡名子さん(江戸東京野菜コンシェルジュ)が、サポート隊の結成を思いつき
「フェイスブックにちょっとだけサポートが必要なことを掲載してみたらあっという間に7人も手を挙げて下さいました。有り難い事です。
5月14日より本格的に収穫サポートを始めました。
天候や調整がつかずでいらっしゃれない方もいましたが、2週間に6人でサポートをしました。
江戸東京野菜コンシェルジュの増田純代さん、木村えり子さん、若林牧子さん、飯田恵美子さん、松嶋あおいさん(来週予定)と友人の工藤亜由美さん、
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増田さん(写真上)と、木村さん(写真下)、
「多い日は3軒の生産者さんを周り、朝から丸一日の収穫作業となりました。
収穫後は袋詰め作業もし、実際にラッピングはこうしたら良いとか、出荷作業はこうしたら良いとか、主婦はこれだと買いたくなるよね、とか、いろんなアイディアが出ました。
店頭に並んでいる川口エンドウを見に行ったりと、その後の行方までも追いかけたくなるのは当然の事で、
私を含め皆さん益々川口エンドウという作物に愛着が湧いたのではないかと思います。
川口エンドウは生産に手間がかかる為、どんどん生産者がいなくなってしまったという話を聞いてはおりましたので、
実際に現場を体験する事で、その意味もよくわかり、一つの作物を守っていくことの大変さと難しさを身を持って感じられました。
こうやって感じ取った事は、単なる収穫サポートの枠を超え、より深く生産現場や生産者さんの想いを考えさせられるいい機会になったと思います。
サポート隊は皆、充実した時間を過ごせたと仰って下さいました。
収穫サポート隊の心に染み付いた川口エンドウへの想いの輪、来年はもっと大きな輪となることを願っています。」
八幡さん、レポートありがとうございます。