連日の猛暑の中、鬼灯(ほおずき)祭りが行われている深大寺。
7月20日、「夏そばを味わう集い」に招かれ伺った。
先月、深大寺そば学院の講座で、江戸東京野菜の話をさせていただいたことは、当ブログで紹介したが、
深大寺一味会の浅田修平副会長(深大寺蕎麦門前」主人)から、江戸東京野菜を使いたいが、この季節の野菜は何があるかと相談され、寺島ナスの栽培をしている、立川の清水丈雄さんを紹介していた。
また、お蕎麦は3年前から、鹿児島県志布志産の夏そばが奉納されていて、今年も奉納されたことから志布志産のそばをいただけることになった。
集いに先立って、恒例の江戸ソバリエ協会「石臼の会」が打った夏そばを、御本尊様の宝前において献そば式を執り行い、そばを切り奉納された。
張堂完俊深大寺第88世住職は体調を崩されとかで、住職の次男の張堂芳俊さん(写真左下)が、司会進行から主催者の挨拶までされた。
上の画像をタップする
本堂の献そば式が終わったところで、地元調布市の長友貴樹市長が挨拶をされて、先にお帰りになられたので、客殿での集いでは伊藤副市長が市長代理で挨拶をされた。
当日は、志布志市の「ふるさと納税」の資料が配られていたため、伊藤副市長は、志布志市とは言わなかったが、調布市民が、ふるさと納税していることで税収が大幅に減少している実情を盛んに説明していた。
続いて挨拶に立った志布志市役所企画政策課地方創生推進室の曲瀬川智恵係長と、橋本悠主事(写真)、下平晴行市長の挨拶を爽やかに代読したが、
伊藤副市長のけん制もあったことから、ふるさと納税については触れなかったが、資料には、美味しそうなウナギ、鹿児島黒牛のステーキ、志布志湾の天然の伊勢海老の他にも、お茶、焼酎、果物と魅力的な食材がそろっている。
右から、同席の橋本さん、曲瀬川係長、能楽師シテ方観世流、山中迓晶氏、ほしひかる江戸ソバリエ協会理事長
曲瀬川智恵係長と橋本悠主事には、スマホから2015年に当時の本田市長にお会いしていることを紹介した。
上の画像をタップする
夏野菜と云うことで、
ナス、サツマイモ、ニンジン、シシトウ、タマネギなど。
二種もり
深大寺夏そば 深大寺産
深大寺名残りそば 深大寺産秋そば
上の画像をタップする
二種は深大寺産のそば。
ひとつは昨年の秋そばで、専門的な場所で管理保存を行い、
深大寺産特有の風味が保たれた「深大寺名残りのそば」。
もう一種、宿根そばの葉の上に乗っているそばで、
志布志の夏そばの種を深大寺の寺領の畑で育てたもので、
志布志と深大寺のご縁による成果の一つといえる。
ぶっかけ 志布志産
寺島茄子の・素揚げ浸し 江戸東京野菜
梅干し「福幸梅」 陸前高田産
上の画像をタップする
寺島ナスの美味しい食べ方の一つが、素揚げだが、
ぶっかけの汁と合って美味しくいただいた。
司会から、江戸東京野菜について指名されたので、寺島ナスについて紹介した。
江戸時代初めから、江戸で栽培されていたことから江戸ナスとも云われ、浅草の北東対岸、寺島村で栽培されていたが、今は東向島と云われている。
甘 味 冷やし汁粉 そばの実アラレ
江戸ソバリエ協会のほしひかる理事長のご挨拶
上の画像をタップする
料理研究家の冬木れい先生には、出身地の栃木県のそば処をご案内いただいたことがあった。
かんぴょうの食べ方なども皆さんに披露されて、消費拡大に尽くされていた。
寺島ナスについては、「初めて食べましたが、美味しいですね」と云っていただいた。
能楽師シテ方観世流の山中氏は、深大寺薪能を今年も5月に開催されたそうで、
自ら作り上げた深大寺蕎麦の能楽、その一部を皆さんに披露した。
そば守観音への献そば式はこちら