久しぶりに、新交通ゆりかもめに乗った。
20数年前、東京臨海副都心で世界都市博覧会が開催される計画があった。
東京の農業団体も、青海地区に展示館を作って都市における未来の東京農業について紹介する予定で、準備をしていた時があったが、その頃は何度も予定地に来ていた。
あれから見ると、あの辺りもずいぶんと開発が進んだ。
ゆりかもめは国際展示場正門で下車した。
武蔵野大学工学部環境システム学科3年の飯田耕太郎さんから、「農」の機能発揮支援アドバイザーの派遣要請があったと、都市農地活用支援センターから連絡があった。
伺ったのは武蔵野大学有明キャンパスだったが、かつて西東京の武蔵野大学環境学部の学生に、江戸東京野菜の話をしたことがあった。
翌年(2012)、有明にキャンパスができると云っていたが、後輩に引き継がれなかったのでそれまでになっていた。
今回の申請者、飯田耕太郎さんをリーダーとする飯田農場のメンバー5人と、環境システム学科の学科長明石修准教授にお会いした。
明石准教授の話では、江戸時代からの伝統野菜が江戸東京野菜として伝わっていると、矢内秋生工学部教授からアドバイスがあったと云う。
飯田農場のメンバーは、授業で江戸時代のエネルギー循環の歴史を学び、江戸時代、江戸東京野菜はその循環によって栽培されていた。
現在野菜を実際に栽培している江戸東京野菜について詳しく知りたいので、農家のお手伝い・実際に栽培して、自分たちが栽培した江戸東京野菜を、キャンパス内のカフェで使いたいと、先輩たちが出来なかった夢もある。
また、オリピック・パラリンピツク2020に向けてのPR活動にも関わっていきたいとのことだつた。有難いことだ。
皆さんには江戸東京野菜についてお話はしたが、皆さんも勉強されているようで、江戸東京野菜を栽培している農家の紹介や、タネの斡旋等、協力し行くこととなった。
オリ・パラ2020に向けた現状については、先日NHKで放送された番組動画も、皆さんに見てもらった。
飲食店の状況は、三國清三シェフの事例を紹介した。
現在、同大環境システム学科が ”花と緑のおもてなしプロジェクト”(主催・臨海副都心「花と緑」のイベント実行委員会)に参加している。
”花と緑のおもてなしプロジェクト”の会場に、案内いただいたが、
環境システム学科では飯田農場として、 ”スパイラルガーデン〜花と野菜の彩り〜” 展示栽培されていた。
皆さんが栽培している野菜は交配種だが、これらの栽培経験をもとに、江戸東京野菜に取り組みたいと云う。
これとは別に飯田さんは、海老名に市民農園を借りて、現在10数種類の野菜栽培をしているのだと云う。