“第11回「農の生け花」愛好者全国の集い実行委員会”主催、東京農業大学「食と農」の博物館、JA東京中央会、JA八王子、日本農業新聞後援により、「農の心を耕し 広げよう」を合言葉に10月13日、14日の両日開催された。
「農の生け花」は、季節の農作物などを素材に、農具・民具などを器にした独創性ある生け花のこと。
横井友詩枝さん(1912〜2004年)が提唱しました。
「農の生け花東京グループ」は、これまで活発な活動(前回)を続けてきた。
一般の生け花と違って、地域の風土と、そこに住む人たらの感性に根差したもので、きわめて独自性のある様式になっています。
横井友詩枝さんは明治45年2月20日、代議士の臼井哲夫氏の末子として東京に生まれ、雙葉高等女学校を卒業、土壌学の権威・農学博士の故横井利直氏(東京農大名誉教授)と結婚。生け花の会「翠邦会」を主宰し「農の生け花」の普及に努めた。
横井さんが重視したのは、生ける人の「農の心」。
個々の創意工夫を大切にしました。
このため、「教える先生は絶対不要」という固い信条を持っていました。
横井さんは「各自がそれぞれ日常生活の中で、無理のない時間を見出しながら研究されればよい事で、その制作過程の中では、必ずや知らず知らずのうらに感性なるものは磨かれ、従って豊かな心をも養われゆく」(著書『農の生け花』(翠邦会)あとがきから)と説きました。
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主催者を代表して、
実行委員会を代表して矢ケ崎静代委員長(右上)が挨拶
引き続き、来賓として東京農業大学 高野克己学長(中上)が挨拶
日本農業新聞の吉田聰常務(左上)
講演として上岡美保副館長の
「食と農の過去・現在・未来を伝える『食と農』の博物館一見どころいろいろ」
司会進行は、実行委員会の新井和子さん(左下)
竹じょうご 濱中洋子
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右上 万能 齊藤節子、左上 先生の容器 高鳥清子
右下 先生の容器 長田百々代、左下 先生の容器 矢ヶ崎静代
高糸巻 パッションフルーツ
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右 色とりどりの秋 久保文代
牛乳缶 カナリヤナス 内藤南瓜、内藤唐辛子、綿花
左 夏の終わり 青木幸子
角蒸篭 トマト、四角豆、サトイモ、赤オクラ
ザクロ、みかん
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右 日本の主食 森田春江
一斗升 稲、古代米、麦、粟、柿、ミカン
左 さあ収穫ほっこり 新井和子
酒樽 胡麻 鉢巻ブドウ
斉藤節子、小山多美子、濱中洋子
居留木橋カボチャ(縮緬南瓜)
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上 世界美人コンテスト
右から 濱中洋子、関森道子、小山多美子
下 狐の嫁入り 高鳥清子、長田百々代、清水美都江
莚 祝い樽 フォクスフェイス
ふるい 菊薯、落花生、柿
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右下 秋 高杉和子
きりだめ さつまいも、なす、内藤かぼちゃ
左上 夏の残り 須賀サキ子
木製の火鉢 トウモロコシ 内藤トウガラシ、ニガウリ
きりだめ、笊、背負籠 内藤トウガラシ、八つ頭
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収穫の秋 小山多美子
アーボヘーボ 柿、アケビ、
おはち
第11回日本農業新聞「農の生け花」愛好者全国の集いに参加したわたしたちは、多くの仲間と交流を深めることができました。
新しい出会いもありました。
わたしたちは大地に根差す農業を愛し、育てたものをもとに感性を生かして自分の世界を創り上げる「農の生け花」を愛する仲間です。
わたしたちは、この素晴らしい農村文化である「農の生け花」に誇りと夢を持っています。
そして、「震の生け花」を地域に広めることが心のゆとりにつながり、生活を豊かにするものと確信しています。
今日を機に、「農の生け花」を愛する仲間の輪をさらに広げ、日本農業新聞をよりどころとして、活動を広めていくために努力することを誓い合い、申し合わせます。
2018年10月13日
日本農業新聞「農の生け花」愛好者全国の集い参加者一同