「地域再発見!江戸野菜講座」〜知る人ぞ知る新宿の絶品野菜たち〜をテーマとして、11月4日(日)14時から新宿区立下落合図書館で開催することは、当ブログで紹介した。
昨年同図書館の長谷川課長補佐から出張授業の依頼があり、7月に地元新宿区立落合第四小学校5年生の授業に同行していただいたことがある。
今年の夏には、全国の図書館が参加して、「図書館を使った調べる学習コンクール」が行われたが、
同館を利用した、新宿区立落合第五小学校の生徒さんが、地元の伝統野菜・早稲田ミョウガを給食で食べてから、江戸東京野菜に興味を持ち、同図書館で調べ学習を行った結果、優秀賞を受賞したと、生徒のお母さんから喜びの報告を受けた。
来年の、1月に行われる全国大会に推薦されるので、
入賞されることを祈っている。
会場には、同図書館の蔵書として、伝統野菜関連の書籍が並べられていた。
押上よしかつの佐藤勝彦さんの「江戸東京野菜クッキングブック」、阿部希望さんの「伝統をつくった人々」〜種子屋の近代史〜、江戸東京野菜コンシェルジュの真木文絵さん・石倉ヒロユキさんの「日本の伝統野菜」、植木美江さんの「7色野菜の便利図鑑」などが並べられていたが
農文協から出版した「江戸東京野菜」の物語編と図鑑編は貸し出し中だったのか、また、監修をした「やさい応援団 まるごとシリーズ」絵本塾出版 既刊の9冊は並べられた。
新宿区の図書館で、江戸東京野菜の講演会を企画し、図書館サイドと協議していただいた、絵本塾出版の尾下千秋さんも来てくれていた。
講座は、新宿の農業を中心に、内藤トウガラシと内藤カボチャは内藤清成が、家康の命令でね愛馬の白馬にまたがって大久保、代々木、千駄ヶ谷、四谷とひと走りしたことで、20万坪と云う広大な土地を屋敷地にもらった、現新宿御苑の話しから、初めた。
早稲田ミョウガの発見まで、早稲田ミョウガの捜索隊を結成して発見にこぎつけた話。
又、神田川流域の柏木で栽培された「鳴子ウリ」の物語についても紹介した。
皆さん地元の話しなので、興味を持って聞いてくれた。
会場には、朝日新聞社東京本社つくば支局の三嶋伸一支局長がお見えになっていて、講演後取材をされた。
このところ朝日新聞の山田知英記者が、10月21日と、11月2日の「食のプロと一杯」と、江戸東京野菜について大きく掲載してくれていて、今回の講演でも参考資料として配布させていただいた。
何でも、筑波にあるジーンバンクに保存されている「種」を利用していることについて取材されたが、江戸東京野菜としては、
砂村三寸ニンジン 2010年取寄せ。
内藤トウガラシ 2010年取寄せ(成田氏)。
雑司ヶ谷ナス 2011年取寄せ。
千住ネギ 2015年取寄せ
高井戸キュウリ 2016年取寄せ
があり、小学校などで栽培してから普及を行っている。
上の画像をタツプする
会場からいくつかの質問があったが、最近耳が遠くなったので、質問者の近くまで行って質問を聞いたが
何でも、近くに代々住んでいるが、まだ畑があって、野菜を栽培しているとか、
お祖父さんが、内藤トウガラシを栽培したりしているそうで、鳴子ウリなども栽培したいと云うので、一度伺って取材をしたいと思っている。
思いがけない、発見につながる情報だ。
新宿区立下落合図書館の梅原さんからメールを頂いた。
イベントで実施しましたアンケートについて、その集計が完了いたしましたので送ります。
全体的に好評で、特に「江戸野菜について知れて楽しかった」「興味深かった」という意見が多く感じられました。
当日も先生のユーモアのあるお話で楽しそうに聞いていたのが印象的でした。
改めてありがとうございました。