立川市立第九小学校(小林邦子校長)は、立川市の郊外、砂川地区にある創立146年を迎える歴史がある伝統校。
10月に5年生に江戸東京野菜の話をしたが、その礼状を頂いたことは、報告した。
生徒の手紙にもあったが、「ドリームファームプロジェクト」として伝統野菜の栽培をしていることは聞いていた。
その野菜を、勤労感謝の日にPTAが主催する「九小祭」で販売すると、野尻逸人先生からの手紙にあったので、出かけることにした。
「九小祭」は、PTAの方々が主催するイベントで、地域の方々なども大勢見えていた。
同校の菜園は、農家から借りた畑が学校の近くにあるが、5年生(1組と2組)は、「ドリームファームプロジェクト」として伝統野菜を栽培していて、生徒達は早く来て野菜を収穫したようで、大蔵大根、小松菜などが泥付きで並んでいた。
校庭の隅にある手洗いの水道がある場所では、さすが5年生!。
生徒たちが自主的に野菜を洗っていた。
大蔵大根、野沢菜、金町系のみやま小カブ、シントリ菜、東京長カブ、などが次々に運ばれてきた。
種は、固定種を販売する「野口のタネ」で購入したとか。
小カブは種を蒔くのが遅かったと云っていたが、江戸東京野菜のツマモノの芽カブと同じ大きさなので、お料理屋さん向けの芽カブの話しをしてあげた。
売る時に、食べ方も説明すれば売れるのだが。
シントリ菜(左下)を収穫する場合農家は、根を切って収穫するが、根ごと抜いたので、根を洗うのに苦労していた。
野沢菜(左上)もカブの一種と伝えると、小さいカブの部分を確認していた。
天王寺蕪が野沢菜になった話はここから。
洗った伝統野菜は、新聞を広げたうえに並べていた。
生徒たちが準備をする間、お客さんが並んで、待っていた。
生徒たちの様子を見ていたら、小林校長から声を掛けられた。
伝統野菜の栽培を担任の先生方が情熱をもって指導していることを喜んでおられた。
小林校長には、江戸東京野菜を毎年栽培していただきたいと願いした。
お客さんは、白首の大蔵大根に注目しているようだった。
野尻先生は何やら大声で、生徒達に指示していた。
校庭の中でも5年生の野菜販売コーナーは、お客さんでごった返していたが、大根50円、小松菜10円等、50円から10円の範囲で価額設定をしている。
生徒達も、初めての経験なので、お金のやり取りに一生懸命だった。
良い体験をしたようだ。