鎌倉大根プランコンテストのゲストティーチャーとして招かれたことは、当ブログで紹介したが、
江戸東京野菜の話しかしないとの約束だったが、空気が読めなくてもいけないので、神奈川県の伝統野菜についても紹介した。
神奈川県園芸種苗対策協議会が、平成18年に発行した「かながわの地方野菜」に掲載されている「波多野大根」「三浦大根」「寺尾二年子大根」「横浜中部の中太り大根」等を紹介した。
しかし、古いものでも江戸時代初期の波多野大根だから、鎌倉時代の大根を探すとなると皆目見当もつかないでいたが、
一昨年、宇都宮大学で行われた「ダイコンサミット2013」で、島根大学の小林伸雄教授が、江戸時代以前からある、ハマダイコンを「出雲おろち大根」として商品化したとの話が記憶に残っていたので、三浦半島に咲いているハマダイコンの花を映像で見せて、皆さんに紹介をした。
「それだったら、由比ガ浜にもあるわヨ!。」との声、
由比ガ浜にあるのなら、まさにそれが鎌倉の大根だ。
「今度、抜いてくる」という声もあったが、
それは環境破壊でやるべきではない。
栽培するなら、種を拾ってきたらいいと話した。
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神奈川県には「公益財団法人かながわ海岸美化財団」と云うのがある、毎月のように海岸の清掃作業が行われているが、8月12日の朝、海岸には、ハマダイコンの枯草が残っていて、ハマダイコンの莢が幾つも残っていたと、福来鳥の厨房を担っている大石千鶴子さんが、出勤途中に枯草の中から採種してきた。と連絡を頂いた。
運のいい話しだ。数日遅ければ、美化財団の皆さんに綺麗さっぱりゴミとして処分されていた。