千住ネギの産地だった足立区で江戸東京野菜の千住ネギの栽培をしている内田宏之さんは、千住ネギを栽培している畑の一角で、ワイルドなネギの蒸し焼きをいただいた。
押上「よしかつ」の佐藤勝彦さんが、農家でネギの一本焼きをやっているのを聞いたことがあることから、内田宏之さんに、「土の香りのする野菜を、畑の土で蒸し焼きにしたら美味しいでしょうネ」と話したことから実現したもので、今年で3度目。
練馬の井之口喜實夫さんは、内田さんと同じ浅草葱善の田中庸浩社長から依頼されて、江戸千住を栽培していることから、昨年は内田さんのネギ焼きに伺うことになっていたが、生憎雪が降り、延期となったことから、都合が付かず、井之口さんは、独自の方法で、ネギ焼きを開催している。
今回は、井之口さんが勇喜夫さんの運転で内田さんの家に行くと云うので、同乗させていただいた。
このネギ焼き、摂津から江戸に葉ネギを導入した農民が、栽培の経緯の中で葉鞘部の甘さを知り、根深栽培が定着した事を確認するには良い企画だ。
取材もされたことから、そのことは、当ブログで紹介しているが、
向笠先生が執筆した千住ネギが掲載された。
今回は先約があり、残念がっておられた。
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最初の年は、佐藤さんの手法で実施したが、
昨年は佐藤さんが来なかったので、内田さんのやり方で実施した。
若干の違いがあったことから、記録に残そうと写真を撮った。
@ まず畑に根深を並べた広さで、20センチほど掘って、
藁を敷き、床をつくる。
A ネギの消毒と香り付けで日本酒を撒く。
B そこに土をかけるが、ネギを蒸し焼きにするためで、
土をかける量は、木の小枝の量と関係する。
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C 土をかけた上に藁を敷き(火が回りやすい)。
D 剪定枝等を積んで・・・
E 火をつける。
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暫らく焼いたところで、1本抜いてもらったが、
焼けた周りを剥いて口に流し込んだが、
ドロッとした甘いねぎ汁が口いっぱいに広がった。
花を添えたのが自家栽培の新鮮野菜を使ったお料理だ。
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近くの農家・榎本さんから頂いたという昔の小松菜と
F1の小松菜の食べ比べ。
ブロッコリーのピクルス
酢にマスタードと塩、蜂蜜とカレー粉が隠し味。
風呂吹き大根
大根は青首大根、
大根は米のとぎ汁で下茹でした後、鰹だしと昆布で薄味に仕上げた。
風呂吹き味噌は、味噌、酒、みりん佐藤、ショウガ、すりごま、
ゴマ油、刻んだ柚子を使った。
焼いた油揚げ
中に入れたネギ味噌は、風呂吹きと同じように作るが、
刻んだ柚子の代わりに、千住ネギを使っている。
ナマスは
ニンジン、大根をピラーで長く剥くが、ひも状にパスタのように剥く。
自宅に生える夏蜜柑と金柑で作っておいたママレードと、
酢とオリーブオイルで味付け。
焚火で焼きいもは懐かしいが、紅はるかを用意して頂いた。
糾ロ幸水産の田村恭平課長が呼んだ、栄養士の皆さんが訪ねてきた。
足立区立の小中学校の栄養士さん3名、
文京区立の小学校からは2名の栄養士さんが見えた。
和子さんに料理の作り方を聞いていた。
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佐藤さんは生のシシャモと青ヶ島の「ひんぎゃの塩」を持参した。
試食をした後、栄養士さんは千住ネギの収穫体験に移った。
追録
この大根、田中社長が推奨しているもので、暮れに井之口さんに頂き
当ブログで紹介している
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和子さんも千住ネギへの思いは強く、
キャラクターを考えているところだと、下書きを見せてくれた。
千住葱衛門、葱介、葱太郎の名が上がっていた。
追録
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内田さんのお宅は元来は花農家で、足立の夏菊は有名。
今年はシャクヤクを植える準備をされていた。