2019年02月13日

田辺一乃さんが「うおこう寄席」で、江戸東京野菜講談、創作早稲田ミョウガの人情噺を披露した。


第9回 高円寺演芸まつりの「うおこう寄席」は、女将の松井つるみさんが、第1回から、若い噺家を育てようと、立川吉笑さんを呼んでいたが、吉笑さんも、テレビラジオに忙しくなったようで、今年は日程が合わず、9日のうおこう寄席に出られたようだ。

今回は、昨年吉笑さんと一緒に噺をされた笑二さんが来られた。
そして、4月に真打になられる講談の田辺一乃さんが昨年に続き創作した「江戸東京野菜講談」を披露してくれた。

前日に江戸東京野菜を集荷してきたことは紹介したが、江戸東京野菜の説明をさせていただいた。






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今回、一乃さんにお願したのは、早稲田ミョウガのミョウガタケが収穫の時期を迎えているからと、早稲田ミョウガの創作講談をお願いした。

昨年、江戸東京野菜講談を12席、作ってくれたが、1週間前に早稲田ミョウガはあるか確認すると、無いと云うので、そこから資料などをメールで送ったが、今回の枕の部分で、真打披露の準備で忙しいときに、私が説明もしないで創れ作れと写真などを送ってきて、参った! と云って笑いを取っていた。

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開会は、女将の挨拶で始まった。
今回は、講座が一段と高くなったが、これまではテーブル一段であったので低く、女将の話しでは、話すのにお客を見上げるようでやりにくいと、云われたとかで、高くしたという。






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立川笑二さんが前座を務めてくれたが、私も小学生の頃から落語は聞いているが、「猪買い」は初めて聴いた。何でも上方の落語を関東流に直した噺だと云う。

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疝気(せんき)を直すにはシシの肉がいいと云うので秩父にイノシシを獲りに行くと云う噺。





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笑二さんの次に、盆に江戸東京野菜を用意して高座に上がった。
笑二さんと一乃さんの間の休憩時間を利用してのつもりだが、初めての方々もいらっしゃつたので「江戸東京野菜とは」から、たっぷり!

前日に、都内の生産農家を回って集めてきた江戸東京野菜は、懇親会で皆さんに食べていただく。


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金町小カブ、馬込三寸ニンジン、品川カブ、青茎三河島菜、東京ウド、千住ネギ、早稲田ミョウガタケ、伝統小松菜、練馬大根、内藤トウガラシ、亀戸大根、の11品目だ。





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高座を降りたら、一乃さんが江戸東京野菜の写真を撮るならと、高座に並べて皆さんを呼び寄せてくれたので、
コンシェルジュ協会の佐々木昭理事も説明をしていたし、私も思いついたことを補足をさせていただいた。

森川洋一さん(江戸東京野菜コンシェルジュ8期)も、使いたい野菜があるようで、確認していた。





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トリは、江戸東京野菜講談の田辺一乃さん。

枕で笑いを取った一乃さん、
話しは文化文政の頃、音羽に住んでいる袋物職人の右吉、おっかさんを亡くして、女房のおよしと2人暮らし、花茗荷はおっかさんの好物だったと、茗荷の味噌汁に茗荷の煮付けを出していた

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江戸時代、早稲田は茗荷の産地でして・・・・・、
茗荷と云えば早稲田でして、そこに大隈重信と云う偉い方が、東京専門学校を立てたものですから、・・・

茗荷尽くしの料理を・・・
茗荷の炊き込み御飯を始め、茗荷の味噌汁、かき揚げ、卵とじ、ワカメと一緒の三杯酢、梅酢漬け、甘酢漬け、粕漬け、糠漬け、味噌漬け、麹漬け、砂糖漬け、串焼き、鰹に刻み茗荷、冷奴の茗荷まみれ、・・・

「早稲田茗荷、内気な男の思い出語りの一席」を語った。

追伸

4月の真打披露の紹介等を行った。
講談 二つ目時代卒業 お江戸両国亭 2月22日
講談 伝承の会 深川江戸資料館 小劇場 3月7日-8日

追録
2部の「江戸東京野菜を食べよう」は、ここから



posted by 大竹道茂 at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 早稲田ミョウガ
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