2019年02月21日

江戸川区立中央図書館から江戸東京野菜の講演を依頼され、西小松川の生産地を紹介した。


江戸川区立中央図書館では、1年も前から江戸川区の名産・伝統小松菜やシントリ菜など、江戸東京野菜をテーマにしたイベントを構想していると聞いていた。

それが具体化したのが、昨年の12月で担当の橋口さんが、素敵なポスターを作ってくれたのを、当ブログで紹介した。


毎年、バスツアーで江戸川区総合文化センターに、バスを止めているが、その前にある大きな建物が江戸川区立中央図書館だと言う事は知っていた。

バスを止めると、皆さんを案内して文化センターの中を通り抜けて、裏の新小岩親水公園で、小松川・親川親水公園を説明し、川べりを歩いて新小岩厄除香取神社の小松菜の農業説明板の所で、八代将軍吉宗が小松菜と名付けた話をしている。




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今回、江戸川区立中央図書館に伺うにあたり、少し早く出て小松菜の産土神香取神社の隣にある、小松菜屋敷に伺った。
黄色の丸が、江戸東京の農業説明板「小松菜」。

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小松菜と命名した吉宗に、青菜を差し上げた亀井和泉守屋敷跡の碑があるので、そこにお住いの亀井千歩子氏にお会いしたいと思っていたからで、呼び鈴を押したがお留守のようだった。

亀井氏は、お隣の香取神社に生まれ、小松菜の著書もあり、平成13年に自宅を小松菜屋敷とした方なので、会っておきたかった。

図書館では、谷一英夫館長と、企画・広報担当の坂上忠義チーフにも温かく迎えていただいた。





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図書館からは、1時間半の時間をいただいていたので、江戸時代、両国の東、下総国の野菜を中心にお話をさせていただいた。
会場では、J-comがビデオを撮っていて、開会前にインタビューにも答えた。

上の画像をタップする

江戸に集まった野菜の種は、江戸の気候風土の中で、江戸の名物にまでなった。
江戸土産として全国に持ち帰られた。そんな話を練馬大根を事例に話した後、亀戸大根による町おこしの経過、今年の3月10日には亀戸香取神社で亀戸大根の収穫祭「福分け祭り」が開催されることを紹介。

江戸東京野菜推進委員会では、伝統小松菜を後関晩生種と城南小松菜種に限定しているが、この後関晩生は、江戸川の後関種苗が固定種の小松菜の中で選抜したものだが、

かつて東京都農林総合研究センター江戸川分場で各種小松菜の栽培試験がおこなった結果、後関晩生種の食味が、美味しいと言う事で、選ばれていることを紹介した。





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江戸川区東小松川の石井農園で伝統小松菜を栽培していることは、当ブログで紹介したが、江戸川の皆さんの中でも伝統小松菜はどこへ行ったら買えるのと云う、質問もあることから紹介した。

上の画像をタツプする

伝統小松菜は、交配種の小松菜と違って規格はない。
交配種と同じ規格の大きさでも美味しいが、さらに大きくなればなったで美味しいから、それは利用者側に理解してもらっている。
固定種の野菜は、そろいが悪いから規格で縛ると、生産者が参ってしまう。

江戸川の生産者は分かったが、多摩地区ではとの質問も来る。
日本農業新聞が、立川の清水理作さんを紹介している。

会場には、東京都の「夢の島熱帯植物園」の上野宏記事務長が見えていた。
何でも、今年は夢の島熱帯植物館開館30周年だそうで、江戸東京野菜を栽培したいという、メールをいただいていて、聞きに来ていただいたもの。

この日は、17時半からパレスホテル立川で、"小寺正明氏「緑白綬有功章」受章祝賀会"があるので、時間ピッタリでお終った後、タクシーで新小岩の駅に向かった。

追伸

後日、坂上チーフが録画したJ−comのCDと、皆さんのアンケートを送ってくれた。

J−com(地デジ11ch)は、江戸川区内の放送で、翌日の18日、デイリーニュースで「次世代に伝えたい江戸東京野菜」のタイトルで伝統小松菜の話しを紹介してくれました。
皆さんのアンケートはここから

坂上さんありがとうございました。

posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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