今年は、3月10日(日)、亀戸の香取神社で「福分けまつり」が開催されるが、それに先立ち、江東区立第二亀戸小学校(安田照雄校長)では、亀戸大根の栽培をしている4年生に、福分けまつりのルーツを教えている。
福分けまつりは今年で20回を迎える、これも一つの区切りだ。
平成9年は、農業協同組合法の50周年の年だった。記念事業に何をするかで、提案したのが農業の説明板を50周年で50本建てること。
この提案を受けてくれた、トップの判断はすごかった。
記念事業としては画期的なことだったと自負している。
それは、その事業の社会的影響の大きさで、亀戸の商店街「亀の会」の皆さんが地域の小中学校に亀戸大根の種を配布して、栽培することを勧めた。
そのことが、20数年経過しても、地域の文化を醸成し、今更に発展していて、亀戸の事例が各地で参考にしている。
昨年、毎年、亀戸大根の栽培をして、福分けまつりで収穫祭をしている経過が分からなくなっていると、安田校長がその経過を生徒たちに教えて欲しいとお話をいただいた。
そこで、亀戸香取神社の歴史や、亀戸の子ども達が、両国の方まで、宝船を担いでいって、福を授けてきた話を映像で伝えた。
第二亀戸小学校では、神社の宝物館に展示してある宝船を、2011年、同校100周年記念に作成して、宝船を担いで収穫祭に参加している。

香取神社に建立された江戸東京の農業の説明板が平成9年に建立、福分けまつりを盛り上げるために亀戸の割烹「升本」が平成11年に大根の碑を建立している。
現在は亀戸では、農地はない。周辺では葛飾高砂の鈴木藤一さんが、昔の栽培方法で栽培していて、収穫祭ではこの大根が、配られていることも生徒たちに伝えた。
2クラスの中で10人ぐらいが、総武線の向こうにある、香取神社に行ったことのない生徒がいたので、収穫祭への家族の参加も話してみた。