2019年03月25日

東京都夢の島熱帯植物園から江戸東京野菜の栽培指導者の依頼に、宮寺光政さんが受諾した。


東京都夢の島熱帯植物園の指定管理者アメニス夢の島グループの上野宏記事務長からメールをいただいたのは1月だったか、

夢の島公園では小学生のお子様向けに、おばけカボチャや内藤唐辛子、サツマイモ、サトウキビなどの植え付けから収穫までの体験栽培を実施しているが、来年度は近隣の伝統野菜を栽培ができないか調べていて同ブログを知ることになったという。
そこで、播種又は苗の植え付けから栽培、収穫の指導をしていただけないかと云う。

江東区では、2011年に環境学習情報館「えこっくる江東」で、江戸東京野菜を教えたことがあった。

上野事務長には、2月17日に江戸川区立中央図書館で江戸東京野菜のお話しすると案内したら、担当の3月1日(金)に、蛯澤映子さん(コミニティーアテンダント)と一緒に、聞きに来ていただいた。






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「次世代に伝えたい江戸東京野菜」を聞いていただいたことで、計画の整理が付いたようで、

依頼されていた、江戸東京野菜の栽培農家として、宮寺光政さん(江戸東京・伝統野菜研究会)を紹介していたことから、上野事務長と蛯澤さんが宮寺農園を訪ねて来られた。

のらぼう菜の収穫の様子をご覧になった。

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江戸東京野菜49品目(現50品目)の中で興味のあるのは江東区・江戸川区・墨田区・葛飾区といったエリアで産地名のついた野菜で、

しかも、子供たちと月1回のイベントで一緒に栽培していくことを考えていると、年間12回に割り振った各月のプログラムを企画。
江戸東京野菜の植え付けと収穫を、12回の内2回を宮寺さんの栽培指導に充てたいとしている。

夢の島では、2012年に農の生け花の濱中洋子さんが、江戸東京野菜を持ち込んで展示を行っていて、当ブログで紹介している。







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上野事務長が、夢の島の写真で、栽培予定地を説明してくれた。

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左下の写真は、夢の島公園のシンボルともいえるユーカリの林です。
そのほか公園内にはカナリーヤシやマルバデイゴなど、固有種ではない樹種が多数植えられているため、国内の植生とは異なるやや異国的な風景になっています。

現在オリンピック・パラリンピックの会場整備工事が進められておりますが、間もなくアーチェリーの予選会場となる恒久的なアーチェリー場が開場になると同時に、競技場が原状復帰される予定の観客席のある決勝会場の工事がスタートします。

かつてゴミの島と呼ばれた夢の島ですが、緑豊かな公園です。







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宮寺さんのハウスで苗づくりが行われていた。
上野事務長は、砂村三寸ニンジン・亀戸ダイコン・金町コカブ・伝統小松菜などを予定しているとしていたが、

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江東区の事例として、五砂小の砂村一本ネギの栽培、6月から10月頃まで成り続ける寺島ナス、また、3月、4月と収穫が出来るのらぼう菜、等を提案した。

追録

上野さんからの要請を宮寺さんが受けてくれることになったことから、今後、実施に向けて詰めていくこととなる。
宮寺さんからは、お土産に収穫した青茎三河島菜とのらぼう菜が手渡されたほか、種子としては亀戸大根と品川カブが提供された。


posted by 大竹道茂 at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸東京野菜と生産者達
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