寺島ナスの接ぎ作業が、三鷹の星野農園で始まったと聞いて伺った。
星野さんの農園には毎週土日に畑を手伝うボランティアさんが見えていて、接ぎ木作業に没頭していた。
東京を代表するナス農家の星野さんは、「千両2号」が主力ナスで、短期間で大きくて柔らかなナスを作る技術を持っていることから市場での評価が高い。
その星野さんが、伝統の寺島ナスを栽培してくれている。
揃いが悪い、一つひとつの収穫期間が短く、色ボケが生じるなどの欠点もあるが、栽培期間が5月から10月と長く、加熱するととろみが出て美味しいことから、夏の江戸東京野菜として需要が増加している。
星野さんが、寺島ナスの苗を見せてくれたが、しっかり根を張って、葉も力強く開いている。
この日は、ボランティアさんたち10数人が、接ぎ木作業を行っていた。
星野さんの千両2号と寺島ナスで4千本を接ぎ、苗の需要が多い寺島ナスは半分以上だという。
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ここで、噴霧器で霧をかけるが、かけすぎて水滴が接いだところにたまると良くないので軽く。
台木と穂が活着するまで、トコで2週間程養生する。トコが太陽光で熱くならないように、反射シートを掛けている。
その後は、ポットに移して苗を育てる。
星野さんが、作っている「ぼかし」を見せてくれた。
脇を通ると、強烈な臭いがしていたので、何かと思っていたが「ぼかし」だった。
魚粉、油粕、米糠、骨粉等を混ぜて発酵させていた。
定植は4月20日21日の土日だそうだが、ナスを定植するときに、定植の穴の下に一握りのボカシを撒いてから、その上にナスを定植すると云う。
まだ寒いから連休明けまではトンネル栽培だが。
星野さんの畑にはチップが撒かれ、ふかふかしていた。
東向島の阿部敏さんたち、まち興しのメンバーが今年も接ぎ木のお手伝いに来ると云う。何でも4-5年前からお手伝いに来ているという。