講談協会の田辺一乃さんが4月1日付けで真打昇進が決定したことから、17日(日)11時半より水天宮ロイヤルパークホテル2階「春海の間」におきまして、「田辺一乃真打昇進披露宴」が盛大に開催された。
水天宮のロイヤルパークホテルは、2012年夏に江戸東京野菜の穂ジソで ”日本橋ハイボール” を販売していただいた思い出のホテル。
田辺一乃さんは、創作意欲旺盛な女流講談師として、一つひとつに物語がある江戸東京野菜を取り上げ、現在16席を作り上げたことは、当ブログでも紹介してきた。
入場は、田辺一邑師匠の後ろについて入場。
上の画像をタップする。
梅が香を桜の枝に通わせて、まもなく咲き誇るであろう桜の花
その桜の花の満開に先駆けて、みごとに花開きました。
一乃君の真打披露でございます。
日頃、一乃君をお引き立ていただいている皆様に、
厚く御礼を申し上げます。
手を添えて引き上げていく山登り
これからもお引き立てください。
と云ってお客様にお礼を言った。粋だね!!
六代目の四谷怪談は、立体怪談と云われる新境地を拓いた。
司会は一龍斎貞友さん(写真右下)
来賓を代表して、一乃さんの元上司、人事院の吉田耕三人事官が挨拶された。
まず、人事院について紹介し、国家公務員の給与や人事・採用等に携わっていると紹介。
一乃さんは、人事院に入り25年以上勤務され、平成13年頃は、吉田人事官とは課長と係長の立場だったとか、10年前に退職して、故田辺一鶴に師事して話芸の道に進んだ等と、と紹介・・・。
一乃さんが総務局広報室のときに、上司の総務局審議官だった山野岳義氏からも。
続いて、本牧亭の席亭 清水貴子様が、ご挨拶で、
「勉強熱心で、色気の無いのが私は好きです。」に、一乃さん。
「これからもどんどん伸びると思います。」
引き続きシャンパンで乾杯!!
司会の貞友さんから、列席の真打の師匠方を紹介された。
講談協会会長の一龍斎貞水、副会長の宝井琴桜、一龍斎貞花、
一龍斎貞心、一龍斎貞山、宝井琴柳、宝井琴星、宝井琴調、
桃川鶴女、田辺南北、宝井琴嶺、神田すみれ、神田香織、
田辺鶴瑛、神田織音、宝井一凜、田ノ中星之助、田辺鶴遊、
神田あおい、(以上敬称略)、紹介された先生方は、
4月からの真打昇進披露興行では高座を務め支えてくれる。
宝井琴梅師匠もお見えになるかと楽しみにしていたが
お仕事とか。
琴梅師匠には駒形どぜうの「江戸文化道場」で、
司会をしていただいた思い出があり、お会いしたかった。
オマール海老と帆立貝のパレット仕立て柑橘の香るビネグレット
***
ビーフコンソメ金箔と共に
***
真鯛のセジールハーブと長胡椒風味のブールブランフヌイユのビュレ
***
牛ロース肉のグリルグレービーソースポムソテーと温野菜
***
プラリネショコラと苺のジュレ塩バターキャラメルアイス添え
***
コーヒー
上の画像をタップする
オマール海老と帆立貝のパレット仕立て柑橘の香るビネグレット
写真右から、一乃さん、内藤とうがらしプロジェクトの阿部千由紀さん、東向島で寺島ナスの普及をしている青果商・阿部敏さん、浅草葱善の田中庸浩社長は千住ネギを、北品川商店街の青果商・大塚好雄さんは品川カブの品評会で一乃さんを招いている。一乃さんの応援団・亀島由美子さん(江戸東京・伝統野菜研究会)、内藤とうがらしプロジェクトの成田重行代表、一邑師匠
副会長の宝井琴桜さんがお祝いのご挨拶。
続けて中締め!!
一乃新真打の将来を祝して三本締め
この辺で、早く祝宴に切り替えて皆さんに寛いでもらおうとの気配り、
とかく我々の祝いの会では、
中締めと閉会が同じようなタイミングになるが、芸人は粋だね!!
これから祝宴の時間・・・・
席のお隣が、新宿内藤トウガラシプジェクトの成田重行先生で、
今後の新宿での栽培・普及活動などについてお話を伺った。
一乃さんの定席がある席亭さんがお祝いのご挨拶
亀戸香取神社の表参道で、居酒屋・亀戸発酵文化応援団の喜連川覚さんがステージに・・・
5年前から毎月「夕靄発講談」と云う一乃さんの定席をひらき、49回を数えている。
3年前に、喜連川さんが緊急搬送されたときは、8カ月休んだがその間、親身になって気遣ってくれた。
この1年は、江戸東京野菜講談を創作して、毎月続けていて、先日は「ジョン万次郎と亀戸大根」を語っています。と勉強熱心な一面が紹介され、
貞水先生など、講談会のお歴々のメインテーブルから「おぅー」と低く感心した声が聴かれた。
NPO法人 寺島・玉ノ井まちづくり協議会を代表して、小川剛理事(中小企業診断士)がご挨拶。
「我々の活動拠点でもある ”玉ノ井カフェ” は、一乃さんの定席「玉ノ井講談」を2017年3月から21回開催しています。遠方からもお客様が集まる人気の定席になっていて、町の活性化に大いに役立っています。
この協議会は、たもんじ交流公園を運営し、江戸東京野菜の「寺島ナス」の栽培を行っていて、江戸東京野菜講談としては、「寺島茄子と多門寺の狸」をつくっていただきました。」
ビーフコンソメ金箔と共に
上の画像をタツプする
一乃さんは、一邑師匠と一緒に各テーブルを回ってのご挨拶。
玉ノ井カフェの皆さんの所に、
左から高円寺「うおこう寄席」の松井つるみ女将、NPO法人 寺島・玉ノ井まちづくり協議会の高木新太郎理事長。写真右が小川剛理事、東向島駅前商店会の坂本煎餅の坂本武彦社長。
真鯛のセジールハーブと長胡椒風味のブールブランフヌイユのビュレ
上の画像をタップする
亀戸香取勝運商店街の
居酒屋・亀戸発酵文化応援団の喜連川覚さんと麻理女将(中央和服)、
そして「夕靄(ゆうもや)発講談」の常連の皆さん。
牛ロース肉のグリルグレービーソースポムソテーと温野菜
(写真を撮るのを忘れて食べてしまった)
プラリネショコラと苺のジュレ塩バターキャラメルアイス添え
ここで、獅子舞が登場、お賑やかに舞った。
上の画像をタップする
一息ついたところで、貞水先生が立ち上がり、
獅子の口にご祝儀を入れると、次から次へと、
皆さんご祝儀を口に入れようと行列が出来た。(写真左下)
この後、ポールダンスなどにぎやかな演出が続いた。
獅子舞は「江戸太神楽 丸一仙翁社中の仙若さんと鈴仙さん」
ポールダンスは「大道芸の鷹島姫乃さん」で、
(写真は写真担当から送っていただいた。)
亀戸香取神社参道勝運商店街の皆さんから声がかかっていた。
「本日の真打昇進披露の宴も大切ですが、
お客様には、真打披露興行にお越しいただきますことが大切です。
一乃を盛り立てていただきますようお願い申し上げます。
そして、人事院勧告で講釈師のギャラも上げるように(会場爆笑)、
よろしくお願い申し上げます。」
上の画像をタップする
新真打を導きました田辺一邑師匠から
「本日は一乃のために祝っていただきましてありがとうございます。
一乃は田辺一鶴の弟子でして、亡くなりまして10年になります。
私は一鶴師匠のもとで最後に(2009年春) 真打になった弟子でして
真打になったばかりで二つ目の一乃を預かり弟子として10年、
田辺の亭号も変えずに、努力して本日真打になれたことは、
師匠一鶴の宿題に・・・(感無量の涙に、会場から拍手が)。
最後に、一乃さんが、お客様に御礼の言葉を申し上げた。
田辺一乃師匠、真打昇進 誠におめでとうございました。
追伸
田辺一乃真打昇進披露興行はここから
追録
披露宴のお手伝いとして活躍した二ッ目、前座の皆さん。
上の画像をタップすると拡大
一乃さん、一邑師匠を挟んで
写真左から二つ目の、一龍斎貞弥、田辺銀冶、神田すず、
一龍斎貞鏡、宝井梅湯、田辺いちか、神田こなぎ、の皆さん
前座の田辺凌天、一龍斎貞奈、神田伊織、神田若緑の皆さん。
二ッ目さん、前座さん、お手伝いご苦労さまでした。
4月の真打披露興行も宜しくお願いいたします。