江東区総合区民センターが、1月から月1回の3回コースで「江戸東京野菜のルーツと味」を実施し、1月と2月に話をさせていただいた。
3月の第3回講師は、江戸東京野菜コンシェルジュの高野美子先生で、「江戸東京野菜を使った調理実習」が同センター7階の調理室で開催された。
開催に当たって、高野先生からは、この季節の食材について相談を受けた。
2月に高円寺のうおこう寄席で使った江戸東京野菜だけでも11品目もあったから、それらを提案し、江戸東京野菜の流通に取り組んでいる果菜里屋の高橋芳江さん(江戸東京野菜コンシェルジュ)を紹介した。
また、高野先生のお料理写真は、参加していた亀島由美子さん(江戸東京・伝統野菜研究会)が報告してくれた。
上の画像をタップする
ノラボウ菜、東京ウド、早稲田ミョウガタケ、亀戸ダイコン、
千住ネギ、馬込三寸ニンジンで、高野先生がつくったお料理。
・江戸東京野菜と魚介の酢味噌
(ノラボウ菜、東京ウド、才巻き海老、地蛸昆布締め)
・桜蒸し
(東京ウド、馬込三寸人参、桜鯛、新物青海苔)
・千住ネギ焼き 鴨そぼろ餡
・亀戸大根飯 煮穴子のせ
・東京ウドと亀戸大根の塩金平 内藤七味唐辛子風味
・早稲田茗荷竹 梅酒ゼリー

東京ウドは、東京うど生産組合連合会会長の須崎雅義さんが栽培した。
上の画像をタップすると受講生のお料理
・桜蒸し
(東京ウド、馬込三寸人参、桜鯛、新物青海苔)
・東京ウドと亀戸大根の塩金平 内藤七味唐辛子風味
馬込三寸ニンジンは長めだが立川の清水丈雄さんが栽培している
上の画像をタップする
・早稲田茗荷竹 梅酒ゼリー
このゼリーは、冷やす時間が無かったので、
高野先生が事前につくったものが配られた。
早稲田ミョウガタケが梅味に合って美味しい。
早稲田ミョウガタケとしては、梅酒ゼリーは初めてのメニューだが、
11代将軍の家斉がミョウガタケの梅酢漬けを食べていた記録からも、
普及したいメニューだ。
受講生が水彩で描いてくれた。
会場からのリポート
季節感の感じられるとても素敵なメニューでした。
野菜の味が分かり、またウドなど、調理方法(生・煮る・焼く)を
工夫してくださったので、歯ざわりの違いがよくわかるメニューで、
ぜひ、自宅でも再現してみたいと思いました。
追伸
高野美子先生は
5月から【郷土料理を食卓に】の講座が予定されています。
上の画像をタップしてお申込みください
9月の回では江戸東京野菜を取り上げます。