2019年04月12日

香りのよい江戸東京野菜の「根三つ葉」が美味しい。


冬に戻ったような寒さだった。雨が降っていたが、西の方では雪になっているとニュースが報じていた。
練馬に行く用事があったので、ご無沙汰していた井之口喜實夫さんのお宅に伺った。

江戸東京野菜の栽培に取り組んでもらっている井之口さんは、この季節は「早稲田ミョウガタケ」と「伝統小松菜」を収穫しているが、「根三つ葉」の収穫を始めたと連絡をいただいていた。

「根ミツバ」は、昨年の12月に開催された平成30年度の江戸東京野菜推進委員会で追加登録されている。





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雨が降っていたが、写真を撮りたいと無理を言って収穫してもらったが、生育と共に土寄せをしてきたようで、勇喜夫さんが、鍬をふるうとひと固まりの株が収穫された。

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「軟白の白い所が、切りミツバと香りが全然違うんだ」と井之口さん。






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根を洗いながら、井之口さん、「土寄せしているからこれが面倒なんだよ!」
枯れっぱ(葉)を取り除いて、ひげ根も取りながら根を洗うんだが、分結しているからその間に土が残っていて、それをきれいに洗って出す。

上の画像をタップする。

昔は、石神井川、田柄川、白子川の各所に洗い場(写真右上)があり、出荷する野菜を流れる川で洗ったが、水道では大変だ。
井之口さんは、石神井公園のボート池から流れ出る小川で野菜を洗っていたそうで、そこまでリヤカーで三つ葉などの野菜を持って行って洗っていたと云う。





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この時期、井之口さんが生産する伝統小松菜は、市販の小松菜と異なり、規格は大きめ、無理に市販の規格に合わせると、伝統小松菜の本来の味が出ない。出荷先からの要望は大きめの方が、茎がシャキシャキで美味しいが、生産者としては茎が折れやすいのが難点。

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早稲田ミョウガタケも、葉に近い所まで、赤味がはっきりと美しい。
太陽光の当て方が難しい、葉先の色が変わらないように、
井之口さんの絶妙な栽培手法だ。
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸東京野菜と生産者達
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