先日、玉川上水から分水した柴崎用水が甲州街道をくぐって多摩川に流れ込んいたのを確認したが
湧水を使って収穫した野菜を洗っていると云う農家が、国立にあると聞いていたので、足を延ばした。
昔から国立の谷保天満宮手前で、甲州街道をくぐるようにして用水が流れているのは知っていたが、改めて辺りを歩いてみると、南武線の南側にこんもりとした雑木林が、東京都環境局が管理している羽衣公園だった。
土方農園の土方忠夫さんがいらして、洗い場を見せていただいた。
甲州街道を潜り抜けて多摩川に流れ込んでいる用水があるのは、甲州街道を走るたびに気になっていたが、改めて水源からは清水が湧き出していた。
この時期は草が生えているが水田も残されて、ほっとする広がりが住宅街の中にあるとは思えない景観だ。
東京都環境局の説明では、雑木林のみち 矢川・青柳コースとあり、
国木田独歩が「武蔵野」に書いた風景は、コナラ、クヌギ、エゴノキなどの落葉樹の雑木林や、畑や水田、屋敷林などが、野の道や用水、崖線の緑とによってつづられた「農の風景」でした。
しかし都市化の進展により本の一部が残ってるだけになってしまった。
矢川の緑地保全地域に隣接する土方さんのお宅では、昔からこの自然の湧水を活用してきた。
写真左上が洗い場だが、湧水が減っているから昔よりは流量は少ないが、水に入らなくても洗えるように足場を作っていた。
庭では切り干し大根を作っていた。
綺麗な水だからコイなどを放流する人もいるようで、国立市環境課の大きな注意書きがあった。
皆さんが蛍の乱舞を楽しんでいる地域だ。
今回は湧水に沿って歩いたが、南武線矢川から立川に向かってすぐ左に広がる農地の一画に大先輩の佐伯寛さんがお住まいで、その内に伺おうと思っている。
JR南武線の矢川駅から矢川通りを北に進むと、桜通りと交差する辺りは桜が満開だった。