2019年04月28日

新宿区立西新宿小学校5年生が、6年生から受け継いだ「内藤カボチャ」の種を播種し栽培が始まった。


西新宿小学校(清水仁校長)の5年生が総合の時間で実施する内藤カボチャの栽培授業が始まった。

先に、栽培指導をされる梶谷正義先生と同校に伺ったことは、当ブログで紹介したが、その後も同校を訪れ担任の先生方を交え、肥料等と栽培場所について確認を行っている。

同校では19日の給食の時間に、前年に内藤カボチャを栽培した6年生から種を贈呈されている。






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23日の総合の時間に、内藤カボチャの授業が行われたが、当日は小金井市で江戸東京野菜の食育授業などを行っている松嶋あおいさん(江戸東京野菜コンシェルジュ協会理事)が参観に訪れた。

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6年生から贈呈された内藤カボチャの種で授業が始まる。
このような中で、5年生を代表して呂君からお手紙が届いた。
綺麗な字で、しっかりした文体の手紙だか、授業を楽しみにしていると云う。





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同校の5年生は2クラスで、総合の時間2時間を使って、座学と栽培実習となっている。

内藤カボチャは、新宿御苑が内藤清成の屋敷地だったときに生まれたものだが、東京になってからは
国の内藤新宿農事試験場となったことから、内藤家の小作たちは、青梅街道を淀橋方面と、甲州街道を角筈方面に移り住み、同校の地域では角筈カボチャと云われたが、同校では江戸時代の名前「内藤カボチャ」で栽培することになったようだ。

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5年生だから、内藤カボチャはもとより、調べ学習で江戸東京野菜についてや、新宿の農業、東京の農業についても興味を持ってくれる生徒もいるので、少ない時間の中で写真を余分に使って幅広く教えた。

どのクラスも、質問をすると、沢山の手があがった。






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梶谷先生は、教室で内藤カボチャの基本的な話をしてから校庭に出た。

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内藤カボチャは、親ヅルから出た子ヅルに雌花と雄花がつく。






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西新宿小学校では、菜園に校庭のボールなどが飛び込まないように網が張られていることから、これまで内藤カボチャは菜園に這わせるのではなく、カーテンのように網を登らせている。

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種からの栽培なので、フラワーポットに種を二粒蒔いて、
乾かないように土に埋め込んだ。

苗がある程度、伸びたところで定植する予定だとか。

追伸
梶谷先生が担任の先生にメールを送った

「今日は児童の皆さんが最後まで真剣に授業を受けられていたことに
日頃の先生方のご指導の賜物と感心した次第です。
これからの内藤カボチャの成長と児童の皆さんの成長が楽しみです。

カボチャが発芽すると「ウリハムシ」が飛んでくるかも知れません。
写真のような茶色の小さな虫で、ウリ類の若い葉が大好きで食害され、
あっという間に大きなダメージを受けます。

株が大きく成長すると、
食害を受けてもダメージはそれほどではありませんが、
発芽後、苗が大きくなるまでは気を付けなければなりません。

発芽したら「あんどん」をかけておくのが良いのですが、
写真を見てやり方がわからなければ説明に伺います。」

と初めての先生に分かりやすく指導された。


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