2019年05月29日

鳴子ウリのうどん粉病対策に、梶谷先生が適切指導


新宿区立柏木小学校((佐藤郁子校長) )の4年生が栽培している鳴子ウリの苗が、うどん粉病にかかってしまったと副担任の持田哲郎教諭から写真が送られてきた。

梶谷先生は翌日見に行かれた。
「校舎に向かって右側(水飲み場側)の一番端の株にうどん粉病が広がっています。

"ベニカマイルドスプレー" を、あんどんの上の口から散布しただけでは十分な効果が得られません。あんどんを外して一枚一枚の葉の表、裏にたっぷりと散布してください。

うどん粉病の症状が広がれば広がるほど、広がりを抑えにくくなります。
葉にほんの少しでも症状(うどん粉のような白っぽいカビ)が出たらその周囲にたっぷりと散布してください。」


持田先生から、「殺菌剤は、ベニカグリーンVスプレーを使用しました。」とあった。

梶谷先生は、「はじめてのことでしょうから、お分かりにならないのは当然ですが、ベニカグリーンVスプレーは殺虫剤で "うどん粉病" には効きません。農薬はそれぞれ使用目的、使用対象、使用時期、使用回数が決められています。間違った使い方をすると効かないだけでなく、薬害が出ることもあります。」





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梶谷先生から、「同じ住友化学園芸から発売されている、"ベニカマイルドスプレー" は食品成分であるデンプンを利用して作られた野菜にも使える安全性の高い農薬ですので、それを業者に探してもらってください。」

「うどん粉病の病原菌はカビですから、風でも飛び散りますし、うどん粉病にかかった葉を手で触れ、その手で他の葉に触れても伝染します。十分注意してください。」

「ベニカマイルドスプレーが手に入らないとのことですので、次の手を考えましょう」
と、"重曹の1000倍液を散布" を指導された。

「うどん粉病が広がっていない株にも、少しカビの症状が見られるものがありましたら、早めに重曹水をかけると広がりを抑えることができます。すべての株をよく観察して対処してください。」





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before
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メールでのやり取りの間にうどん粉病は広がった。


持田先生は「昨日、ベニカマイルドスプレーは手に入りませんでしたが、以前農業倉庫にあったものと同様のものが手に入りました。
フマキラー株式会社から出ている "カダンセーフ" という農薬です。」

梶谷先生
「カダンセーフはヤシ油とデンプンを使った殺虫殺菌剤ですので、それを使ってください。」




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after
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梶谷先生から、「ここの所、日中は高温になりそうですので、日中を避け、涼しい時間帯に散布してください。
 全ての株に、葉の表だけでなく、葉の表・裏全体にしっかりと散布してください。
 1週間に2回のペースで2週位間ほど続けて、様子を見てください。」

「摘心の時期です
親づるは順調に生育し、本葉が4〜5枚に増えてきています。
6枚目の本葉が開き始めたらそこを摘心します。
摘心の仕方が分からないようでしたら、早めにご連絡ください。
日程を調整して説明に伺います。」

「植物は毎日成長し、変化しますので、毎日の観察が大切です。
子どもたちと一緒に観察を怠らないように心がけましょう。」

posted by 大竹道茂 at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸のマクワウリ各種
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