今年の4月に国立市矢川で東京都環境局が管理している、羽衣公園の湧水を紹介したが、近くに大先輩の佐伯寛さんがお住まいだったのを思い出した。
佐伯さんとは、毎年お正月の明治神宮奉献会の新年互例会でお会いしているので、さっそく電話をすると、自宅からは少し離れているが「上(かみ)のママ下」湧水の隣に水田があると云うので、田植えの時に伺うと約束をしていた。
久しぶりの雨が降っての梅雨入りだったので、音を立てて清水が湧いていた。
「上(かみ)のママ下」の説明を読むと
「このあたりは、多摩川の流れによってつくられた階段のような形をした崖で、青柳段丘ち呼ばれる中にあります。このようなところをこのあたりでは「まま」とか「はけ」と呼び、そこから湧き出る地下水をここ四軒在家では「ママ下湧水」と言っています。
昭和の初めまでは、この豊かな清水を利用して山葵が作られていました。
このママ下湧水の湧き出る場所が「上(かみ)のママ下」と呼ばれ、関係者の協力により、この一帯を公園・緑地として残すことができました。
この美しい自然環境が将来にわたり多くの市民の憩いの場として利用されることを願っています。国立市四軒在家土地区画整理組合」とあった。
青柳段丘を階段で登っていくと、そこには農地が広がっていた。
上の画像をタツプする
「この公園を利用するみなさまへのお願い」としては、
・ごみは持ち込まず、持ち帰ってください
・この場所にコイや金魚、園芸植物などを持ち込まないでください
・川から湿地に入る水は、生態系保全のため調整しています
・湿地内の植物や動物(魚など)は取らないでください
調査をしながら保全の活動をしていますので、
ご協力をお願いします。「ママ下湧水公園の会」とあった。
ここでは「東京都環境局」の文字は見当たらないが
「国立市四軒在家土地区画整理組合」「ママ下湧水公園の会」
が保全しているようで、きれいに管理されていた。
まさに次世代に伝えていきたい自然だ。
青柳崖線の緑地から流れ出る湧水は崖線に沿って、
いくつもの湧水を集めて多摩川へと流れる。