先日、東向島に伺ったことは当ブログで紹介したが、都立向島百花園の「茶亭さはら」に立ち寄って佐原滋元先生にお会いした。
その後、佐原先生から連絡をいただいた。
何でも、百花園をこよなく愛する皆さんが「なゝくさの会」を作り集っていて、次回は7月6日(土)に開催するので、そこで江戸東京野菜を紹介してほしいという。
ありがたい話なので即座にお返事をした。
向島百花園は、文化元年(1804)、佐原鞠塢によって開かれた梅園。当時は文人墨客が集うサロンだったとか、秋の七草などの詩歌にゆかりの深い草木類を多彩に植え込み、やがて、江戸の町人文化爛熟期の文人趣味豊かな名園として、庶民に親しまれるようになっていった。
当日は、11時の開会で、大勢の会員がお集りになった。
佐原先生が司会で、私を紹介していただいた。
佐原先生にお会いしたのは2008年の秋で、第一寺島小学校の130周年記念式典が2009年に開催されることから、記念事業に寺島ナスの復活授業を同校に提案したが、実施に向けては小学校の都合もあって難しかった。
しかし、地元の声を伝えていただいたことから、「一寺」での実施がかなったわけで、その功労者の1人が佐原先生で・・・。
10年も前の話だ。
江戸東京野菜の名前が、皆さんの目に触れるようになったのが、平成9年で、「江戸東京の農業」の説明板が都内各地の神社に50本建立されてからだ。
地元墨田区では白鬚神社に「寺島ナス」の説明板が建立されたことから、地域の皆さんに認識された。
春一番に出荷される亀戸ダイコンは江戸っ子が好んだ大根で、誰よりも早く食べたことを自慢した。
向島百花園にちなんで、「春の七草」についても、紹介。
江戸東京野菜の、亀戸ダイコン、金町コカブを使った、七草を作る葛飾区高砂の鈴木藤一さんを紹介した。
「なゝくさの会」橋本謙一会長のあいさつで、「江戸野菜を味わう会」が始まった。
お料理は、お嬢さんの佐原まどかさんが担当された。
まどかさんは、6月15日に開催した「はじめての江戸東京野菜講座」に出席された。
千住葱の肉巻き(左下)
寺島茄子 揚げびたし(右上)
馬込半白胡瓜 梅みそ(左上)
茶飯(右下)
シジミ汁(中央)
この会へは「農」のある暮らしづくりアドバイザーとして
(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。
追録
百花園の帰りに、東向島駅前商店街のプランターの「寺島ナス」はいくつも実らせていた。