都市農地活用支援センターが主催する、都市農地制度にかかる情報交換会 及び「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業説明会が、7月11日(木)中央区日本橋富沢町の綿商会館6階ホールで、13時から開催された。
この情報交換会については、当ブログの追伸でも紹介しているが、多くの方々が出席された。
当日は、9時から麻布十番の更科堀井で、夏の会のメニュー会議があり、出席していたコンシェルジュ協会の松嶋あおい理事も「農」の機能発揮支援アドバイザーなので、終わった後、人形町で昼食をとってから、歩いて余裕をもって会場入りすることができた。
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第2部の「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業ついては、
佐藤啓二常務(一般財団法人都市農地活用支援センター)から、
平成30年度資料により実施結果の説明があった。
江戸東京・伝統野菜研究会や、江戸東京野菜コンシェルジュ協会などが
実施している、食育や地域交流が多く、地域別でも首都圏が多く
また依頼者の件数も最も多くなっている。
このようなことから、「農」の機能発揮支援アドバイザーの派遣事例の紹介として、10分間の報告を依頼されたので、映像で紹介するため、写真構成のパワーポイントを持参した。
そもそもアドバイザーに任命されたのは、平成25年度で、同事業が予算化(農水省)された年、東京都農住都市支援センターの森戸伸行専務(現NPO法人市民後見センターさいたま理事)から、申請するようにアドバイスがあり、
都立農芸高校での講演には、アドバイザーとして適任か、どうか、佐藤常務が聞きに来られた。
以後、アドバイザーとなったことから翌年にはお茶の水女子大学付属小学校の4年生から依頼があり、「文京区の昔の農業」の話をしたが、集中力のある充実した授業を行うことができた。
北区立稲付中学では平成24年からサタデースクールが今日まで続いていて、今年も7月13日(土)に予定されている。
江戸から東京になった明治、大正、昭和という、
時代から「江戸東京」
地域の江戸の都から多摩地区や伊豆七島、小笠原まで
で栽培されてきた固定種の野菜で、
食べなけれは無くなってしまう、絶滅危惧種
貴重な遺伝資源の、文化遺産!!
現在50品目の野菜が復活している。
平成17年に食育基本法が施行されたことで、栄養教諭が制定され、平成22年から同教諭たちに江戸東京野菜の講演を行ってきた。
日本家政学会や、日本伝統食品研究会からも講演依頼があった。
また授業にあっても、第五砂町小学校ではじまった上級生からのタネの贈呈授業は広がり
足立区では千住ネギの復活授業が3校で始まったが、現在5校に広がり「命をつなぐ千住ネギ栽培授業」が行われている。
都市大学付属小学校で行われているフレンチの三國清三シェフによるミクニレッスンにも参画、東京農業の説明や、栽培授業、そしてサラダにして食べる。

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屋上菜園の会からも派遣要請がある。
神楽坂の別のマンションの皆さんから、
また、四ツ谷菜園の会にも伺っている。
NPO法人ジャパン ハーブ ソサエティーの皆さんが、
江戸東京野菜の勉強を始めた。
丸の内プラチナ大学での江戸東京野菜の料理を食べる。
東京都青果商組合のイベントでも江戸東京野菜を紹介している。
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神奈川県鎌倉市では、鎌倉時代の大根の確認と、
鎌倉野菜としての普及が、新聞にも大きく掲載されるなど、
鎌倉時代の生きた遺産として認識されつつある。
近隣県からの要請にもこたえている。
松戸市の東葛園芸クラブに東京の事例を紹介。
埼玉県川越市の「NPO法人土と風の舎」の派遣要請にも応えた。
最後に、この制度によって、都市農地の保全とともに、江戸東京野菜、この貴重な文化遺産を次の世代に伝えることからも、アドバイザー派遣事業に感謝しているとして占めた。
アドバイザーとして林正剛氏(NPO法人HUB’s)
も活動内容を発表した。
この後、派遣事業のアドバイザー向けの事業説明、事務連絡等が行われた。
2部に先立って開催された
第1部都市農地制度にかかる情報提供・情報交換
・農林水産省からの情報提供は、
農村振興局都市農村交流課都市農業室の
稲垣正史企画官(写真上左)
・国土交通省からの情報提供
都市局都市計画課一言太郎課長補佐(写真上中)
・自治体の取組み状況として
練馬区都市農業担当部都市農業課
奥野翔係長
三鷹市農業委員会事務局 塚本亮事務局長
■都市農地活用支援センター自治体政策支援室による個別相談
都市農地活用・都市農業振興にかかるご相談を受けた。