夏そばを味わう集いには、2011年の第一回に江戸ソバリエ協会のほしひかる理事長にお誘いをいただいてから毎年伺っている。
毎年、深大寺一味会の新しい企画があるが、今年は、江戸東京野菜の野菜以外の品目としてソバの「深大寺在来」が登録されたことから、その記念の集いという。
深大寺在来については、当ブログに詳細に書いている。
張堂完俊住職のご挨拶。
この集い、深大寺一味会と、江戸ソバリエ協会の石臼の会が協力して開催しているもので、
江戸東京野菜の栽培農家、宮寺光政さん(右上)
江戸東京野菜の野菜以外で登録されたことから、司会を担当された一味会の林田堯瞬事務局長(左下写真)から、江戸東京野菜について紹介を依頼された。
お料理は、一味会からの依頼で、高野美子さん(江戸ソバリエ)が江戸東京野菜を使ったレシピを作り、メニューについて紹介した。
調理は一味会が担当した。
福島県須賀川市提供の、キュウリの浅漬け
新かぼちゃの窯焼き玉子 新宿内藤とうがらしがけ
高野さんは「落語の演目「王子の狐」の噺の舞台に料亭として登場する「扇屋」、現在は玉子焼き専門店となりましたが、看板商品に「釜焼き玉子」があります。
お店では20個の玉子を使い、釜で下火はガス、上火は備長炭で焼くそうです。
この窯(釜)焼玉子と江戸東京野菜を組み合せてみたいと考え、以前には内藤南瓜、馬込三寸人参を加えて焼いた事があります。
今回はまだ内藤南瓜の時期ではありませんでしたので調布の野菜畑の新物のかぼちゃを小角に切り、風味のよい太白胡麻油で炒めて加えるレシピにしました。
調味は江戸好みの甘辛で醤油、味醂、きび砂糖、鰹と昆布の出し汁です。玉子焼きには大根おろしを添える事が多いですが、今回は辛味、旨みがあり風味のよい内藤唐辛子七味をふりました。」
「抹茶塩は馴染みがあると思いますが、煎茶塩も季節感が出てよいです。
今日は調布の野菜畑の新じゃがに添えましたが、新茶の時期と鮎の季節が近いのでその頃には塩焼きにした鮎をのせて緑茶で米を炊き、炊き上がったら身をほぐし仕上げに粗めに挽いた新茶塩をふる鮎めしもおいしいです。」
宮寺さんも何度もこの集いには来ているが、第2回で、奥村彪生先生とお会いしていて、久しぶりの参加だ。
水口さんは、一味会の浅田修平さんに、深大寺在来の話を聞いていて、林田事務局長から指名されて登録経過について紹介した。
調布市職員で結成している「そば打ち倶楽部」の杉山部長(写真右)は、今回は、志布志産の夏そばを打ってくれた。
東京都神代植物公園の飯田有貴夫園長(写真左下)。
張堂住職は、かつて深大寺在来のソバを植物公園内で10年にわたり栽培していた時期もあったと、飯田園長に語り掛けていた。
浅田副会長は、神代植物園の長期計画に、深大寺在来をはじめ、江戸東京野菜等、江戸園芸文化ゾーンを作っていただくよう提案しているという。
ひやがけ タスマニア秋新そば
アクの少ない東京うど、香味と色どりを加える足立の妻物紫芽も暑い季節においしいひやがけにぴったりです。
深大寺のそば萌(もやし)は浅田様が集いにあわせて育てて下さいました。」
蕎麦の品種は50種ほどで、
在来種が150種で、合わせて200種だが、
まだ隠れているものもあるという。
深大寺在来につて、ほしひかるの蕎麦談議に書いている。
上の画像をタップする
しょっぱな挨拶をした後、
現役時代にお世話になった熊澤真一さんか、席にまで来てくれた。
熊澤さんは、地元JAマインズの組合長をされた方で、
お元気で何よりだ。
追録
宮寺さんにいただいたアシタ葉を持参したことは
当ブログで紹介した。
上の画像をタップする
住職の奥様がその後の管理について、
見てほしいと云うので、宮寺さんと見せてもらったが、
日陰の部分に植わっていて、元気よく新しい葉を伸ばしていた。
追録
大分県の豊後高田市からそば粉が贈られたそうで
そばがきで食べてくださいと、参加者はお土産にいただいた。