北区立稲付中学校(高田勝喜校長)の食育の授業には7月に伺っていることは当ブログで紹介した。
同校の稲橋あい栄養教諭から、7月12日にメールで北区教育委員会食育研究会の夏季研修会の講師依頼の文書が届いた。
文書は教育振興部教育指導課課長、北区教育研究会会長、食育研究部小学校分科会会長、食育研究部小学校分科会会長の連名でいただいたが、稲付中の高田校長が食育研究部小学校分科会の会長をされていることから、推薦いただいたようだ。
北区では、小学校・中学校の各分科会に分かれて研究を進めていて、小学校では「和食」をテーマとした指導、中学校では「オリンピック・パラリンピック」に関連した食に関する指導の研究を進めている。
そこで、江戸東京野菜が東京の食文化の中でどのように根付いていたか、本物の野菜のおいしさ、江戸東京野菜の魅力や可能性、今後の展望などについてご講演いただきたいという。
また、都内の小中学校で行っている指導についても伺いたいという。
研修会では、食育研究部員の、小中学校栄養教諭、小中学校栄養士など20数名が出席された。
あいさつで紹介された。
話の内容は、固定種の伝統野菜と交配種の違い、交配種が普及した要因。
北区と言うことで、地域の伝統野菜を中心にお話をさせていただいた。
北区、板橋区、練馬区は江戸城の北で「城北」と呼ばれる地域は火山灰土が深く、長い野菜が良くできたことから、練馬大根、滝野川ゴボウ、滝野川ニンジン、等について説明を行った。
また、都内の小中学校で取り組んでいる江戸東京野菜への取り組みポイントについて。
かつて、当校では滝野川カブ(品川カブ・東京長カブ) の栽培を行ったこともあり・・・
当日は、江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表(農の機能発揮アドバイザー)も参加いただいて、江戸東京野菜の栽培指導まで行うと、皆さんに紹介した。
栄養士の皆さんは、新築の同校には初めて来た方が多かったことから、稲橋栄養教諭の案内で給食室を見学した。
この給食室については、設計段階では前任の佐藤綾子栄養教諭(現光が丘秋の陽小学校)の意見も反映されていて、稲橋栄養教諭の意見も取り入れてくれたようで使い勝手は良いとか。