2019年09月17日

柏木小学校の4年生が復活栽培した、江戸東京野菜の鳴子ウリの研究発表と、食べる授業を行った。


新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長)の4年生が実施している地元の伝統野菜「鳴子ウリ」の復活栽培は、各班が江戸東京野菜や、鳴子ウリの研究発表を行い。その後、鳴子ウリを食べる授業を行った。

何度となく当ブログで書いてきたが、今年の天候異変は農家ばかりか、学校菜園も同じで、はたして昨年と同じような食べる授業ができるか、心配していた。

江戸東京野菜は、話を聞くだけではだめで、食べることで皆さんは納得して、江戸東京野菜を次世代に伝えることの重要性を理解する。

これまでも、学校菜園で収穫される鳴子ウリだけでは、食べる授業を賄いきれないことから、今年も府中市の石川孝治さんが、生徒のために9月に熟すように1ケ月遅れで定植してくれていた。





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授業は、2階の家庭科室で実施したが、担任の佐藤泰子先生の指名で最初に私から挨拶をさせてもらった。
今年の異常気象の中でも、菜園の管理が梶谷正義先生の指導を忠実に守ったことで、良くできたことを評価した。

しかし、授業の日に食べられるヘタ落ちした完熟の鳴子ウリはできていなかった。

上の画像をタツプする
梶谷先生も、生徒たちに良く管理されたことをほめ、「鳴子ウリを代々伝えていこう」の資料を配布して説明された。





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生徒たちは6班に分かれて着席した。
鳴子ウリの歴史、江戸東京野菜の種類、また、江戸東京野菜の中から興味のある野菜を選んで研究するなど、思い思いの研究発表があった。

中には、クラス全員に三択から正解を選ばせるような、クイズ形式で発表する手法を用いた班もあった。

上の画像をタツプする
当日は、西新宿にある「エコギャラリー新宿」の高間佳子センター長を始め(写真左から)、小山裕三さん、林美香さん、片山裕美子さん、真壁麻里さんが来られていた。

江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表も授業参観された。

渡邉副代表は、生徒たちが授業で使う鳴子ウリを栽培してくれていたが、今年の天候異変で授業以前の7月末にヘタ落ちしてしまったので、冷蔵庫で保管していたが、授業まで持たずに腐ってしまった。





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生徒たちは、完熟した鳴子ウリの匂いをかいでいたが、「メロンの香りだ!!」

上の画像をタップする
各班で歓声が上がっていた。







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次に佐藤先生が切った鳴子ウリを各班の生徒たち一切れづつだったが全員が食べた。

佐藤先生の「どんな味!!」の質問に、色々出たが、「甘さ控えめのメロン!!」と答えた生徒がいたが、ほかの生徒たちもうなづいていた。

その後、フルーツミックスの缶詰に鳴子ウリを加えたが、香りの良さがフルーツミックスを引き立て、三ツ矢サイダーを入れて出来上がり。
生徒たちは美味しそうに食べていた。

最後に生徒たちには、この授業で終わったのではなく、このタネを後輩に、また地域の人たちに配ることも忘れないようにと伝えた。



この授業は「農」の機能発揮支援アドバイザーとして
都市農地活用支援センターから派遣された。


追録

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柏木小学校の帰り道、
柏木特別出張所の花壇で栽培されている鳴子ウリに案内。

丸尾信三所長も授業に来る予定だったが、
柏木地域で台風被害があったようで来られなかった。

出張所の鳴子ウリは台風15号の被害にあっていた。


posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸のマクワウリ各種
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