2019年10月05日

鎌倉ロータリーアンに、鎌倉の生きた遺産「鎌倉大根」の話を伝えた。


鎌倉だいこん未来研究クラブ運営委員のメンバーで、鎌倉ロータリーアンの平山眞さんから鎌倉の大根料理の店「福来鳥」の女将・佐藤エダさんに、鎌倉ロータリークラブ例会での卓話の依頼があった。

エダさんが鎌倉大根への思いを語ればよいと思ったが、佐助稲荷神社に伝わる伝説の大根発見の経過は、私から話してほしいと云うので、お受けした。

昨年の12月に、読売新聞神奈川版の「レジェンドかながわ」で「伝説の野菜で街おこし」「鎌倉大根」が紹介されたことから、反響も大きく、平山さんが廣田慶子プログラム委員長に紹介したことから、田中重代クラブ奉仕理事の承認を得て10月1日で決定したようだ。

平山さんご夫妻は、初めて鎌倉の大根のお話をした4年前から支援していただいている。

当日は、11時に鎌倉駅前で、平山さんご夫妻とエダ女将と待ち合わせ、タクシーで七里が浜から近い鎌倉プリンスホテルに向かった。





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会場はバンケットホール七里ケ浜で、12時半から始まった例会は、
全員で「君が代」、「奉仕の理想」を大きな声で合唱。
最後に季節の歌として鉄道唱歌「汽車」を唄った。

上の画像をタップする
続いて横山英夫会長のあいさつ・・・
バンケットホール七里ケ浜の前を江ノ電が走り、海が広がっていた。






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13時から30分を与えられた卓話のタイトルは
「伝説の鎌倉大根の発見とまち興し」

上の画像をタップ
トップの画像は、佐助稲荷神社が台風被害にあった様子を映し出した。
杉の大木が折れている様に会場から驚きの声が上がった。

佐助稲荷神社に伝わる大根伝説を紹介したが、
鎌倉のことなので、ロータリーアンは皆さん注目して聞いてくれた。

稲瀬川河口で、頼朝は弟範頼が平家討伐の出陣を見送ったと碑文にある
その時の足元に鎌倉大根が生えていたと申し上げたが、

山形には野良大根として鶴岡市や、藤島など内陸に生えている。
山形大学の江頭宏昌教授に伺うと
「あのあたりは縄文の頃は、海だったようで遺跡がある」とのことで
「頼朝の足元に・・・」の根拠として鶴岡の野良大根を紹介した。

研究者が集まっての収穫祭も開催されていた。
話した内容は、福来鳥が数年前に配布していた。

鎌倉大根の草木染講座も行われ、東京・横浜からも参加者が集まった

材木座の浄土宗大本山光明寺境内に佐助稲荷神社を勧請した
繁栄稲荷大明神が祀られている事が分かった。
光明寺を開山した良忠上人は、
当時、佐助谷に住んでいて、開山した後、勧請したという。

読売新聞以外にも、全国紙の農業共済新聞トップに掲載され、
フードボイスから動画配信もされている。

鎌倉駅での立ち話で、平山さんの奥様から聞いた話を紹介した。
何でも子供の頃、お父様が野菜を食べさせようと思ったのか、
この大根の葉は昔鎌倉に疫病がはやった時、
病気を治した大根だから体に良いんだ!

と云って辛い大根の葉を炒めて食べさせられた。と云う。

席に戻ると高徳院(大仏殿)のご住職の奥様佐藤美智子様から、
「光明寺を開山した記主上人が、
千葉から持ってきた菜を「記主菜」と云って伝えられていたが
最近は見かけない」
とおっしゃっていた。
光明寺を開山した良忠上人は、
生前の功績が認められ伏見天皇より「記主禅師」の謚号を賜っている。






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私の後、エダ女将が紹介されたが
畑で採ってきた鎌倉大根の葉を紹介した。
興味を持った女性ロータリーアン数人が分けて持ち帰られた。

上の画像をタップする
当日のゲストとして、私の隣、エダ女将と、
平山夫人博子さん(写真左上の左)が紹介された。

鎌倉の農家山森金雄さんが栽培することで
「鎌倉野菜」となって鎌倉市農協連即売所で販売されている。



追伸

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10月に誕生日を迎えるロータリーアンと横山英夫会長。

上の画像をタップする。
昼食は、アジのサラダ、小海老としめじの茶わん蒸し
イクラと鮭のはらこ飯、なめこの味噌汁。和栗のモンブランアイス。

同席させていただいたロータリーアンは、元市長の石渡徳一氏
(萬屋本店社長で江ノ電沿線新聞鎌倉ビール醸造の顧問)
高徳院(鎌倉大仏)住職の母上佐藤美智子様と大西久子様、
平山さんご夫妻で、皆さんとは親しく懇談をさせていただいた。



平山さんはメールで、写真を送ってくれた。
鎌倉ロータリーアンは地元であるにもかかわらず、
先生がお話された内容を初めて知ったという者も多く、
多くが鎌倉大根に興味を持ったようで嬉しく思いました。

また、高徳院の佐藤美智子さんの記主上人が千葉から持って来たという
記主菜のお話も新しい発見でした!
とあった。

当日名刺交換をさせていただいたロータリーアンは、
林雅己幹事、鎌倉パークホテルの小澤貴幸取締役、
(株)横河設計工房の新井今日子一級建築士の方々。

追録
その後、福来鳥のエダ女将のところには、ロータリーアンから
鎌倉大根を栽培したい。料理に使いたい等の
相談があったという。

更なる広がりを見せようとしている。

追録
鎌倉ロータリークラブから週報が届いた。
卓話が紹介されている。
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上の画像をタップすると掲載。

posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の鎌倉大根
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