高円寺では街興しとして年4回の大きなイベントがある、2月の演芸まつり、5月のびっくり大道芸、8月の東京高円寺阿波おどり、
そして10月の高円寺フェスでイベントは定着している。
春の、高円寺演芸まつりは、今年で9回だったから、第2回からうおこう寄席には伺っている。
女将の松井つるみさんが、江戸東京野菜のコンシェルジュなので、江戸東京野菜を話題にしていて、落語家の立川吉笑さん(二つ目)に創作落語の練馬大根が出てくる噺を作らせている。
懇親会ではお料理に小松菜と伝統小松菜、そして亀戸ダイコンと青首大根の食べ比べを出すなど、江戸東京野菜の普及に尽力されている。
この季節に開催される高円寺フェスは、初めてだったが、今回もつるみ女将からお話があったもの。
つるみ女将が開会のご挨拶で、江戸東京野菜への思いを語った。
今年、最後のイベントの「高円寺フェス2019」は、26日(土)、27日(日)の2日間で、駅を出たところでチラシが配られていて、どこで何をやっているかが紹介されていた。
すでに駅前のあちこちで、人だかりがしていた。
今年の4月に真打になられた田辺一乃師匠が講座に上がった。
出し物は「新宿内藤唐辛子」だ!
まくらで、江戸東京野菜講談をやるきっかけになった経緯を語った。
一乃師匠は亀戸の香取大門勝運商店街にある居酒屋発酵文化応援団を定席にしていることから、二つ目時代に一乃さんを訪ねて、亀戸ダイコンをはじめ、江戸東京野菜の物語を伝えた・・・・
噺は、内藤清成が徳川家康から屋敷地をもらった謂われと、内藤家の屋敷地で生まれた内藤唐辛子、

2月の高円寺演芸まつりにおける「うおこう寄席」で、江戸東京野菜の紹介をするようになったのは、2016年の第5回からで、その時期、江戸東京野菜の各生産農家が収穫した江戸東京野菜を持参して解説を行ってきた。
会場には、コンシェルジュ協会の佐々木昭理事、伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表と亀島由美子さん。放送作家の瀧澤もと子さんも久々に顔を出してくれた。
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前日の雨の中を生産者を回って集荷した野菜を並べた。
上左から、馬込三寸ニンジン、滝野川ニンジン、江戸城濠大根、伝統小松菜(城南)、
下左から、品川カブ、青茎三河島菜、亀戸ダイコン、内藤カボチャの紹介。
馬込三寸ニンジンは11月中下、滝野川ニンジンは12月収穫のものだからまだ小さいが、その違いを知ってもらった。
江戸城濠大根は、今年から栽培が始まったものを栽培者の渡邉さん(江戸東京・伝統野菜研究会副代表)にもってきてもらった。
葉は大きく繁っているものの、根の部分の生育にまだばらつきがあることを紹介。
伝統小松菜は城南種だが、市販の小松菜との形状の違いを説明した。
二席目の演題は「東京オリンピツク」。
この話、田辺一乃師匠が、故一鶴師匠から学んだ持ちネタの一つ、
やおら釈台の下に忍ばせていた、一鶴師匠の遺品テープレコーダーを取り出した。
スイッチを押すと、ファンファーレ、そして古関裕而作曲の心も浮き立つオリンピックマーチ・・・・。
一乃師匠、「大選手団の入場行進・・・
7万5千の大観衆、息を凝らして北口ゲートを見守るうち、まず一番手はギリシャ、オリンピックの発祥の国、
次からはアルファベットの順で、アフガニスタン、アルジェリア、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア・・・・・・・(国名がリズムよく出で来る)
・・・・・・・ケニア、韓国、レバノン、リベリア、リビア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マダガスカル、マレーシア、・・・・・(まだまだ続く)
・・・・ウガンダ、ウルグアイ、アメリカ、ソ連、ベネズエラ、ベトナム、ユーゴスラビア、そして94番目開催国日本。」と一気に呼び上げた。
1964年と云うと、大学3年の時で、開会式はテレビで見ていた覚えがある。
なんと懐かしいこと!
それにしても、国名を94もどのように覚えるのか、ひと息で何か国か…・
東京オリンピック、パラリンピックを来年に控えて、大会気分を盛り上げた。
江戸東京野菜講談のひとつ「府中御用瓜」のネタ本、「真桑瓜史談」をいただいた。
最後に、12月16日(月)、上野広小路亭で開催する田辺一門会、それぞれの2020年! で、トリを務めるといういうので、手拭い付きで、前売りを購入した。
この手拭い、オリンピックと同じ5色で作ったというので、赤は持っているので、グリーンの手拭いをいただいた。