2019年11月10日

荒川区立尾久宮前小学校での青茎三河島菜の歴史を学び栽培管理の指導が行われた。


荒川区立尾久宮前小学校(丸山稔校長)の4年生は、2011年から毎年地元の伝統野菜「青茎三河島菜」の栽培を行っている。
これまで、同校の栄養教諭・鈴木理恵先生が2010年から注目いただいていたが、今年の3月に定年退職をされた。

丸山校長からは、鈴木先生が退職後も、尾久宮前小学校としては引き続き栽培を続けたいと伺っていたので、栽培指導を行っている宮寺光政さんにも話していたが、

4年生の担任の西村先生から、三河島菜の授業の依頼が来た時には、種まきは終わったと伺った。
改めて、授業の日程が決まったが、宮寺さんにも前年同様来て指導してもらいたいという。





1-1.JPG

4年生は2クラスで1組が座学の時は2組が宮寺さんの栽培管理の授業と、その逆のローテーションで授業を行った。 

授業は、農地のない荒川区の学校だが、隅田川を挟んで足立区、葛飾区、江戸川区に農地はあり、そこでは小松菜をはじめとする江戸東京野菜が栽培されている。

かつて荒川区には、三河島エダマメ、三河島菜、荒木田ダイコン、汐入ダイコンなど地名の付いた野菜があった。
谷中しょうがは台東区の名前だが栽培は荒川区の日暮里で栽培されていた。
更に隅田川の対岸には、千住ネギや寺島ナスも栽培されていた。

2010年に、荒川区立小の若い栄養士さんから荒川区の土地の名前の付いた野菜を子供たちに食べさせたいので探してほしいと頼まれた。

生徒たちに、君たちは何年生まれと聞くと、2009年,2010年と思い思いの返事。
丁度、君たちが生まれたた頃の話、いろいろと探したら仙台に仙台芭蕉菜の名前がついて仙台で栽培され続けていた。そこで、種をいただいて、宮寺さんに栽培をお願いしたことを紹介した。





1-3.JPG

1組の教室の廊下に、図書が置いてあったが、伝統野菜の図書も置いてあり、そこに江戸東京野菜の図書もあった。

上の画像をタップする

江戸東京野菜読本は、かつて江戸東京野菜コンシェルジュ協会の教科書に使っていたが、そこに宮寺さんが、

大竹道茂監修の江戸東京野菜図鑑編にも宮寺さんが品川カブを収穫している写真が・・・

更に、押上「よしかつ」の佐藤勝彦さんの江戸東京野菜でも宮寺さんが三河島菜のコラムページに掲載されていることを紹介した。





2-1.JPG

宮寺さんは、
栽培されている三河島菜の栽培管理の仕方について指導した。

上の画像をタップする
毎年栽培している南向きの菜園では、欠株が目立つ、
生徒に聞くと、人差し指を刺してそこに種を数粒まいたという。

深すぎる、欠株の原因だ、とは宮寺さん。

それと雑草が多い。草取りも全員で行った。
これまで草取りなどやったことがなかったようだ。






3-1.JPG

丸山校長が見送ってくれた。

紹介が遅くなったが、
今回は、荒川区にお住いのフリーランスライターの齋藤香さんが
同行してくれたので撮影をお願いした。

上の画像をタップする
2014年は創立80周年だったが、
記念の絵が道路から見えるところに掲げてあったが、
三河島菜が描かれていた。


同校へは「農」のある暮らしづくりアドバイザーとして
(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 里帰りした三河島菜
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック