内藤カボチャの栽培は、
梶谷正義先生の指導で収穫にまでこぎつけたが、
今年は、天候が不順で栽培には苦労していた。
これまで、江戸東京野菜の栽培において、こんな年はなかった。
長雨、日照不足で、受粉が遅れたことから、
今年は実らないのではと、先生方ばかりか生徒たちも心配していた。
生徒の中には、伝統野菜に興味を持ったのか、
錦糸町「テルミナ」や行われた、江戸東京野菜の販売、
「小学生がおすすめ! 旬の伝統野菜マルシェ」に応募し、
販売体験も経験し、楽しかったようだ。
その時に生徒から、
自分たちで蒸かして食べたが、思っていた味とは、
違っていたらしく、
内藤カボチャを美味しく食べる方法を、
プロの料理人に教えてもらいたいとの手紙をいただいた。
昨年は、小池都知事にお会いしているが、清水校長に相談すると、
学校としても生徒たちか前向きな意欲があるから、
実現したいというので、新宿御苑の伊藤秀雄シェフに
お願いの電話を入れて、内諾をいただいた。
内藤清成が徳川家康から拝領した屋敷地で栽培されたことから
その名がある。
上の画像をタツプする
伊藤シェフとは、10年来お世話になっているので、
授業にあたり、私から、今回新宿御苑の
伊藤シェフについて紹介した。
ひとクラス2時間で、早坂佳乃学級と原弥生学級とで実施した。
当日は梶谷先生も調理を参観していただいた。
伊藤シェフは、作ってきたレシピを、わかりやすく説明された。
●南瓜の下処理は、大1/4個
@ 南瓜を適当な大きさに切り揃え、レンジで5分程度加熱する。
竹串がすっと通ればok
A 皮を取り除きボールに中身だけにしてフォークで潰しておきます。
●カラメルを作る
@ 砂糖・水を鍋に入れて火にかけ中火で約8分狐色になったら
お湯を入れてよく混ぜ合わせます。
A カラメルを、カップに大1弱を入れます。
各班に聞こえるように、
大声で「集中して調理するように!!」と注意していた。
上の画像をタップする
●プリン液の作り方
@ ボールに卵を溶きます。
A 生クリーム、牛乳、砂糖を鍋に入れて火にかけ
・沸騰直前で火から降ろします。
B @にAを入れて混ぜ合わせ潰した南瓜の中に入れて
よく混ぜ合わせます。
C 液を裏ごして、プリン液の出来上がり
D プリン液を器に流し込みます。
E 170℃のオーブンで20分程度蒸し焼きにする。
粗熱をとり冷蔵庫で冷やして出来上がり。
まだ、温かいうちに一口スプーンで試食した生徒たちは
「めちゃ美味しい!!」と感激していた。
@ 江戸東京野菜の大根、カボチヤ、ニンジンはよく洗ってから、
千切りにしてボールに入れて塩を振りよく揉みこみます。
A しんなりしたら水気を絞ります。
B 鍋に酢・砂糖を入れて火にかけ砂糖を溶かします。
C Bが熱いうちにAに回し替え混ぜ合わせて、
しばらくおいてから器に盛りつけます。
(江戸東京野菜がないとき青首大根や8寸人参で代用)
内藤カボチャは、煮るとねっとりしてしまうが、
生でも食べられることから、
なますやピクルスでは、サクサクした食感がたまらない。
生徒たちは「美味しい!」と、喜んでいた。
、
これから各所で生徒たちは
内藤カボチャの取り組みを発表する機会が予定されているが、
内藤カボチャの美味しさ、など魅力について
自信をもって伝えることができることだろうと期待をしている。
追録

西新宿小学校用務員の瀬戸さんが、
校長室でお茶を出してくれた時に、スマホを見せてくれた。
先日東府中駅にできた地元のおやさいのコーナーに、
冨澤さんの内藤カボチャが売っていたという。