2017年度から、中央会の事業を実施組織として江戸東京野菜コンシェルジュ協会が請け負って実施しているもので、飲食店事業者、市場間係者に江戸東京野菜をご理解いただくために開催するもの。
9時半にね新宿南口のJA東京アグリパーク前から30名の参加者を乗せたバスは出発した。
車内では参加者の自己紹介が行われたが、淀橋市場青果卸協同組合の宇田川進副理事長をはじめ淀橋市場、地元東京千住青果(株)、北足立市場協会、流通の果菜里屋。
ホテルメルパルク東京はじめ、レストランなど飲食店関係者も参加いただいた。
「見る」は、生産者の圃場では、江戸東京野菜とのかかわり方を聞くなど圃場の見学、そして「獲る」は生産物の収穫体験を実施する。
その後会場を移動して、「知る」では「江戸東京野菜には物語がある」の講座、そして、「食べる」で、江戸東京野菜の食べ比べと試食をした後に、江戸東京野菜と東京産野菜満載のお弁当を召し上がっていただくという企画で、まさに「江戸東京野菜をまるごと体験しよう」になっている。
今回の会場は、23区内地区では、初めて江東地区に・・・。
江東地区で農地があるのが、江戸川区、葛飾区、足立区で、中でも足立区興野で千住一本ネギを栽培している内田家の畑に伺った。
内田家は寛永22年(1644)以前からこの地にお住まいで、敷地内には見沼代用水の支流跡が残っている。
内田宏之さんは、当ブログでも度々紹介しているが、そもそも江戸東京野菜とのご縁は「本田うり」で、内田家ではこれを食べないと夏が来ないというので、販売しないで自宅用に栽培している。
その後、江戸東京野菜を栽培する農家として、地元でも有名になり、千住からつながる下流域の足立区で千住一本ネギを栽培したいという田中社長の願いが繋がった。
内田さんは、足立区の農業委員をされているが、先代から花栽培を引き継いでいて、花のない時期の空いた畑は、本田ウリや千住一本ネギの栽培をしている。
当日は、千住一本ネギの栽培依頼をした浅草葱膳の田中庸浩社長も参加して、葱卸業者として内田さんの栽培を評価した。
参加者は、内田さんの指導で葱を収穫し、お土産に持ち帰った。

「知る」では、会場をJA東京スマイルの足立支店2階の会議室に移して行った。
「江戸東京野菜とは・・」から説明に入ったが、地元足立区の農業の歴史から入り、千住一本ネギの歴史についても説明を行った。
最近では、ブランド葱として「千寿葱」があるが、このネギは江戸東京野菜ではなく、浅草葱膳の「江戸千住葱」は江戸東京野菜に含めている。
また、足立区の農業委員会が足立区立の小学校で実施している「命を繋げる授業」では、内田さんも指導していることなどを紹介した。
(有)ブレーントラスト ソースマジックケータリングに依頼、
千住一本ネギ、練馬ダイコン、滝野川大長ニンジン、品川カブ
下山千歳白菜、渡辺早生ゴボウ
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試食用の調理は、上原恭子理事が担当された。
千住一本ネギの試食では
おひたし(葉の部分〉
明太子鋳込み天ぶら(根本の部分j
TOKYO Xバラしやぶしやぶ用と蒸し煮に
青切り小夏のポン酢添え(その他の部分)
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このイベントでのお弁当は、
江戸東京野菜をはじめ東京産の食材を使っていることから、
毎回好評をいただいている。
感想をめいめいに語っていただいた
当日は東京都農林水産部農業振興課の鈴木勉総括課長代理が出席、
参加者が江戸東京野菜をはじめ、
東京の食材に注目していることにお礼を述べた。
鈴木さんには、昨年新宿区立西新宿小学校の件でお世話になった。
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参加者の皆さん一人ひとりに感想を伺った。
足立区にもまだ、農地が残っている事を知った。
内田さんが、千住一本ネギの栽培に取り組む思いが理解できた。
東京の食材が色々食べることができてよかった。
千住一本ネギの歴史が理解できた。
追伸
2017年度に始まった
“江戸東京野菜を「見る」「獲る」「知る」「食べる」
まるごと体験しよう”、
三鷹市の冨澤剛さんと、練馬区の渡戸秀行さん、
2018年度に、国分寺市の小坂良夫さんと、八王子市の立川太三郎さん、
そして、2019年度の第1回として、
初めて江東地区に伺ったもの。
追録

今回も、横浜の藤岡食品(株)の藤岡輝好社長が参加してくれた。
東京の情報を、横浜の青果商の皆さんに伝えてくれていて、
何かとアドバイスをいただいている。
上の画像をタップする。
同社のカレンダーを持ってきてくれた。