10月中旬に、台東区立蔵前小学校の河部節代栄養教諭から、メールをもらった。
河部栄養教諭は、平成29年度 都立学校栄養職員専門研修会が本駒込の東京都学校給食会館で開催されたときに、講師控室を訪ねてくれて、お話しさせていただいた。
メールによると、台東区では昨年度よりJA東京中央会の協力により地場産野菜を給食に取り入れていて、
JA東京中央会の島田部長に相談して、台東区教育委員会指導課、学務課共催の令和元年度 食育講演会(食育リーダー研修会)の講師を依頼してきたもので
会場では台東区教育委員会の保険給食係の担当係長・本田利枝管理栄養士と、後藤奈央管理栄養士にご挨拶させていただいた。
会場の台東保健所に少し早めに伺たので、食育講習会の前に、河部先生が2013年から、1年生と2年生で実施している、江戸千住ネギの取り組みを教えていただいた。
1年生の3月に「道徳」の授業で「げんじいさんのせんじゅねぎ」を学習する。
この話は「勤労に感謝する」と云うもので、働き者のげんじいさんが千住ネギを栽培する。
収穫した千住ネギを味噌汁に入れて食べると美味しく、げんじいさんに感謝するというストーリー。
そこで地元浅草葱膳の田中社長から、江戸東京野菜の「江戸千住葱」の種を分けてもらい、全員で種を蒔いた。
2年生では5月に生活科で、15センチぐらいに伸びたネギの苗を、蔵前公園内の同校の畑に定植し、栽培授業を実施している。
そこで、子どもたちに人気の「げんじいさん」こと、西谷真人先生(台東区の学力向上推進ティチャー)が毎年栽培管理をされているという。
台東区の食育リーダーに栄養士の皆さん30名ほどが集まったところで時間通り15時から、河部先生の司会進行ではじまったが、過分なる紹介をしていただいた。
河部先生からは、「種子を守ることが、今の日本にとって大切である事もお話していただきたい」と言われていた。ので、台東区バージョンのパワーポイントを作っていった。
タネの話では、固定種と交配種の違いや、交配種の雄性不稔など、「野口の種」の野口勲氏を紹介した。
台東区の取り組みでは、浅草葱膳が、区立の千束小、蔵前小、浅草小にネギの種や苗を提供している事例を紹介した。
台東区には農地法上の農地はなく近くとしては、日暮里からのモノレール「舎人ライナー」で行きつく足立区には、つまもの栽培農家があり、紫芽、芽カブ、鮎蓼、山椒などが栽培されている。
これらはかつては、浅草周辺で栽培されていたが、昭和の初めに産地が荒川方面に移転した。
ネギの授業では、第五砂町小学校で銭元真規江栄養教諭が実施した「種の贈呈式」を紹介、それが荒川区に広がり現在5校に増えている。
会場には30数名の、皆さんがお集りになったが、先に紹介したように台東区の学校給食に協力している、JA東京中央会から都市農業支援部の島田幸雄部長と下湧太さん、江戸東京野菜推進室の村田雄飛さんが、こられていた。
また、足立区、台東区、文京区など、東京東部の学校給食用食材を供給している糾ロ幸水産は、
先日、JA東京中央会が主催した、業者向けイベントには、来られなかったが、今回、中谷卓部長、田村恭平課長(食育マイスター)、前田潤管理栄養士も、後ろの席で、江戸東京野菜の話を聞いていただいた。
田村課長には足立の内田さんのお宅でお会いしている。