令和元年12月24日、今年もご案内状をいただいた。
今年は、「夏そばを味わう集い」に宮寺さんと伺ったが、
お庭に植えたアシタバの様子を心配していたので一緒に出掛けた。
深大寺在来のそばを食べようと張堂完俊住職の発案で
昭和の末に始まったこの集い、今年で33回を迎えるが、
毎年、他産地のそばと一緒に、いただいている。
今年は世界遺産白神山地の新蕎麦がいただけると、
招待状にあったので楽しみにしていた。
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献そば式の後、張堂住職がご挨拶で、深大寺在来の栽培にふれ、
今年は二度の台風の直撃を受けて、強風で倒されてしまったが、
起き上がった株もあった。
また乾燥の段階では長雨による日照不足で、
昨年より大幅に収穫量が減ったが、
本日、皆さまにご賞味いただける収量を確保できただけでも幸いです。
と話された。
「・・・味わう集い」は、
深大寺昌楽院(客殿)二階に席を移し、
一味会の林田堯瞬事務局長の司会進行で開催された。
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なた漬 秋田県藤里町 細田氏自家製
いかの塩辛 鯵ヶ沢のいか一味会自家製
かまぼこに山葵味噌 藤里町の山葵味噌
我々のテーブルは、江戸ソバリエ協会の皆さんで、
ほしひかる理事長、寺西恭子さん、松本一夫さん、畑貞則さん。
の皆さん。
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一 献
新酒『浮岳(ふがく)』 深大寺一味会 臼井正樹謹製
『ブナの白神』青森県鯵ヶ沢尾崎酒造
白神山水 潟Tラ秋田白神 津田氏提供
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深大寺の「浮岳」は、天台宗別格本山 浮岳山 昌楽院 深大寺からで、
深大寺一味会のメンバー臼井正樹氏が紹介しているが、
市販されていないお酒で、仲間内で作っているお酒だという。
日本醸造協会・元会長石川雄章氏の一口コメントを紹介した。
ほんのちょっとだけ、一口だけでは収まらない酒です。
もうちょっと味わってみようというお酒です。
もり 深大寺一味会産 新蕎麦
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張堂住職から紹介があったが、
今年は天候不順で例年120キロの収穫量がある深大寺在来が、
半分にも満たない58キロだったという
ゲストの挨拶では、長友貴樹調布市長、
俳優の江藤潤氏とみなみらんぼう氏が挨拶された。
長友市長は、ラクビーワールトカップが、
調布市の味の素スタジァムで8試合開催され、
パブリツクビューイングを含め50万人が調布市を訪れれた。
これは昭和30年調布市ができて以来最大の人々が訪れたことになる。
先日、亀戸香取神社で紹介したが、東京オリンピックの聖火リレー、
調布市では7月16日に深大寺をスタートして市内を巡り、
翌日、聖火は調布飛行場から島に渡るという。
もり 白神山地藤里町産新蕎麦
つけ汁…だまこ餅鍋 藤里町郷土料理 細田氏自家製
(比内鶏スープ セリ、牛蒡、ネギ)
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白神山地は秋田県と青森県にかけて広がり、
今回は秋田県藤里町産の新蕎麦が用意された。
白神山地はブナの天然林が世界最大級の規模で分布している。
そばの語源は尖った所を意味する稜(そま)に由来すると言われ、
白神山地の稜線を連想され、そばの集いに相応しい。
つけ汁の「だまこ餅鍋」は、きりたんぽと同じつくりで、
藤里町郷土料理の細田氏が調理したもの。
比内鶏スープには、セリ、牛蒡、ネギが入っていてバランスよく、
特にセリの味わいが美味しい。
ゲストとして、ほし理事長が、そばの雑学を披露した。
ブナの古名は「そばの木」で一説には、
そばの花に似た白い花が咲くことからとも言われ、
ブナの実は「そばぐり」とも呼ばれている。
そばは、75日でソバが実り、成長が早い、
したがって蕎麦の字は草冠に喬(たかし)、
すくすく伸びるという意味で、麦に似た穀物という意味だという。
蕎は蕎麦以外の意味はないという。
料理研究家の冬木れい先生がご挨拶。
今年2月にカンボジアに行ってきました。
日本人の倉田さんが胡椒農園を開いていまして、
倉田さんと話したときに、蕎麦にあうという話になり、
帰国してほし先生にお願いして、巣鴨の「栃の木や」で
作っていただいたと・・・紹介。
その胡椒ソバならいただいたことを紹介している。
甘 味
そばがき汁粉 木島平村産新蕎麦
お土産 十二支土鈴(子) むさし野深大寺窯特製
年過しそば シマダヤ株式会社提供
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張堂住職が最後にご挨拶をされた。
先日、朝日新聞の天声人語の隣に”初詣は深大寺へ”
を紹介した。
ご住職は、長友市長の聖火リレーの話を受けて、
ただスタートするのではなく、何やら企画を考えておられた。
毎年、深大寺の年越しそばをお土産にいただいているが、
シマダヤ(株)の曾根田部長が紹介した。
追伸
後日、ほし先生はブログに「深大寺蕎麦を味わう集い」を書いている。
追録
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寒冷紗がかかっていたが、冬場は除いて・・・
宮寺さん宅のアシタバは種を実らせているので、
春先に持ってきますと話していた。