当ブログで紹介したが、精米、精粟の新穀も供納された。
東京都農業感謝実行委員会では、毎年、11月23日の新嘗祭に、
精米と精粟を献穀している。
水田が少なくなった東京では多摩川流域のJAが精米を担当し、
精粟については、西多摩、南多摩、北多摩、東京区内の
各地区JAが順番に担当し、精農家を選んでお願いしている。
令和元年度は、新嘗祭に代わって11月14日の大嘗祭に供納された。
精米は、府中市西府の水田で松本良幸さん(JAマインズ)が。
精粟は東村山市久米川の圃場で大木昌一さん(JA東京みらい)が、
奉耕された。
今年は、乾燥の時期が長雨による日照不足で、
ご苦労があったようだ。
乾燥後は精白して、五合を白い袋に入れて、供納した。
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播種された精粟は、東京都の宮中献穀用の精粟・古里一号で、
昭和30年代に東京都農業試験場において、
当時東京で栽培されていた20数種類の中から選抜されたもので、
奥多摩の古里地区で栽培されていたことから古里一号と名付けられ、
以来、前年の奉耕者から種を引き継ぎ、栽培しているが、
毎年畑が変わることと、他に粟が栽培されてないことから、
劣化せずに、東京の伝統穀物としてその特徴を今に伝えている。
糯粟の古里一号は、大粒で粘りがある。
そして伊勢神宮に各五合が奉献された。
大木さんは次代を担う地元小学校の生徒たちにも食べてもらおうと
孫が通う市立秋津小学校(芦沢茂樹校長)の給食に提供、
渡部尚東村山市長に、JA東京みらいの櫻井喜吉組合長も出席して
児童と給食の粟入りご飯を味わった。
古里一号は糯粟だけに粟入りご飯は好評だったようで、
今後市立秋津東小学校にも提供する予定だとか。
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日本農業新聞首都圏版に「大嘗祭のアワ給食に」が掲載された。