2020年02月10日

八王子産パッションフルーツを市民に知らしめようと、慶大生がイベントを開催した。


八王子市でパツションフルーツを栽培する濱中俊夫さんのもとに、一昨年、慶應義塾大学商学部で産業史を学ぶ学生たちが、地域との対話を通して産業が生まれ育つ現場を体験したいと、度々訪問していた。

学生たちは、慶應義塾大学牛島利明研究会めぐるめプロジェクトのメンバーで、2014年に発足したプロジェクトは、フードロスへの問題意識から、食に関する現状のサプライチェーンの再構築を目指し活動している。

農業後継者の一人として濱中さんは、パツションフルーツを2011年から本格的に栽培を始めていて、東京では八王子にしかない、「道の駅 八王子滝山」での宣伝販売なども積極的に行い。

徐々に仲間も増え、2013年には「JA八王子パツションフルーツ生産組合」が結成されている。

その後、商品開発として甘味果実酒などの開発も行ったり、
資料等も作成したり、濱中農園としてもチラシを作ったりしている。

しかし、栽培から10年になろうとしているが、「地元八王子市でもまだよく知られていない」。消費拡大としては「生食以外の利用法も開発するのが課題」などを、生産者から直接聞いたことから、

慶大生たちは、まず初めの取り組みとして、「生産者と消費者をつなぐ」「学生視点から、八王子のパッションフルーツの認知拡大を目指す」とのイベントが開催されたもの





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牛島教授(写真左)と、生産者の濱中さん(写真右)。

牛島教授とは名刺交換をさせていただいたが、
当ブログ、江戸東京野菜通信を見たことがあると云っていただいた。


イベントの情報は、読売新聞に掲載されたほか、プロジェクトのネット情報や、道の駅にチラシを置くなど栽培農家の協力もあって、13時から八王子市子安町の子安市民センターで開催の運びとなったもの。

会場には、八王子市特産のパッションフルーツの新しい食べ方を学ぼうと、市民が詰めかけた。
始めに、代表の4年生・伊藤慶太郎さんから開催の主旨が述べられ、イントロとして、「パッションフルーツについて」産地、歴史、出回りの時期、名前の由来と花の形等について解説があった。






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生産者のメンバーも紹介され、
濱中俊夫さん、河合豊さん、石川耕平さん、町田紘一さん、
鈴木達也さん

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牛島研究会の皆さんは、スタッフとして手際よく、
料理の指導をされた。

上の画像をタップする
Cookingタイムのお料理の実習は、
パッションフルーツを使った、ジャム、ムース、パンケーキ作り。
会場はパッションの甘酸っぱい香りに包まれた。







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濱中さんのお母さんの洋子さんや奥さん絵里奈さんには、
10年前にパッションの料理をごちそうになっているが、

上の画像をタップする
今回の料理は、
学生たちが調べて初めての方でも作れる料理を選んだようだ。
可愛い女の子からご年配のご夫婦まで、和気あいあいの調理となった。

会場には、
八王子市教育委員会保健給食課の安齋祥江主査もお見えになっていた。
安齋主査には2015年にお世話になったが、それ以来だった。

この後、濱中さんが栽培を始めた経緯や、
今後の取り組みなどについて学生とパネル討議を行う予定だったが、

こちらは先約があったので、1時間少々で失礼した。
良いイベントだった。

追伸
慶應義塾大学牛島利明研究会めぐるめプロジェクト
常に情報を発信している。

次の予定は、商品開発で、
八王子市の洋菓子店「ペール・ノエルみなみ野店とめじろ台店」で
バレンタインに向けて、パッシヨンを使ったチョコレートを開発。
14日から販売を開始し、新しい八王子の名物にしていくという。

追録
お母さんの濱中洋子さんは農家の歴史文化を今に伝える
農の生け花のリーダーとして活躍、パッションも活用している。


posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントの紹介
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