2020年02月13日

私立小学校の社会科の先生方で構成する「東京私立初等学校協会の社会科研究部」のフィールドワーク研修が開催された。


東京の私立小学校の社会科の先生方で構成する「東京私立初等学校協会の社会科研究部」の桑原正孝教諭(日本女子大学附属豊明小学校)からメールをいただいたのは、昨年の8月だった。

地域の元気創造プラットフォーム公式サイトから、メールアドレスを知ったという。総務省の地域力創造アドバイザーを拝命しているので、それを検索されたようだった。

メールの内容は、同社会科研究部の研修会での講師依頼だった。
私立小学校では、お茶の水女子大学附属小で文京区の農業についてお話ししたことがある。東京都市大学附属小では今年で10年目になるがミクニレッスンのお手伝いをしている。

昨年の12月には、小野田高士教諭(国立音大附属小学校)と一緒に、わざわざ昭島まで訪ねていただいて、依頼の詳細について伺った。

何でも研究部では活動の一環として、小学校3年生から6年生までの社会科授業に活用できるように私立小学校教員対象のフィールドワークを取り入れていて、
3年生の社会科では地域についての学びで、各種産業の一つとして農業があるので、農家を紹介していただき、現地でのフィールドワーク研修のコーディネートをしてもらいたいという。





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桑原先生からは、研究部の計画では、農家見学をして、
終わったら近くの私立小学校で、江戸東京野菜の話も聞きたいという。
あのお宅しかないと、農家は絞られた。

東京23区内で近くに私立小学校があるとなると・・・・
思い立ったのは練馬区立野町で、
江戸東京野菜の東京ウドを栽培している井口農園だった。
昭和40年代、畑の向こうに成蹊大学が望めたからだ。

うえの画像をタップする
2月6日(木)、14時半に先生方は、井口良男さんの畑に集合した。
農家見学は1時間と云うことで、重点的に見てもらった。

屋敷地で栽培している東京うど。
50名からの皆さんなので、穴蔵の上で説明となった。




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屋敷裏の畑では、霜に当たって休眠中のウド畑を見てもらった。

上の画像をタップする








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屋敷の周りをまわって、キャベツを栽培している畑を前にして、皆さんの質問を受けた。

上の画像をタップする
遠くから写真を撮っていたので、質問の内容はわからなかったが、
住宅地の中で農業を続ける難しさ!
周辺の住民との関係は!
将来の農業についてどう考えているか!






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今年は、暖冬の影響かヒヨドリなどに狙われて、穴だらけになったことから、泣く泣くトラクターでうなったという。

上の画像をタップする
住宅に囲まれた井口さんの畑には、
この時期の学校給食用にキャベツ栽培をしている畑もある。





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時間内で見学を終えて、一行は歩いて成蹊小学校に向かった。

上の画像をタップする

東京の農地(農地法上の農地)は、東京23区内を例にとると、江戸川区、葛飾区、足立区、北区、板橋区、練馬区、杉並区、中野区、目黒区、世田谷、大田区になっているが、それ以外の区には農地はない。

東の江戸川など江東3区では、小松菜などの葉物野菜が栽培され。
西には標高2000メートル級の山があり、そこでは1000b辺りまで奥多摩ワサビが棚田で栽培されている。
また、伊豆七島から小笠原諸島までの洋上1千キロの農業ではアシタバからバナナまで栽培されている。

東京は都市部から、中山間部、島しょ地区まで多様な農業があり、日本農業の縮図と云われている。
特に、都市の中にある農業は、地域とのかかわり方が強く、都市生活者の生活と結びついている。

追録

当日は、岸尾祐二教諭(聖心女子学院)、束原秀郎教諭(国立学園小学校)、中山章教諭(学習院初等科)、金子範明教諭(学習院初等科)の方々と名刺交換をした。
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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