江東区立第二亀戸小学校(安田照雄校長)の4年生を対象とした、恒例の江戸東京野菜の授業が行われ、地元の伝統野菜「亀戸大根」を通して、亀戸の歴史についてもお話した。
同校の4年生は3クラスで、毎年、地元亀戸香取神社で開催される福分けまつりで実施される、「亀戸大根収穫祭」に奉納する亀戸大根を栽培しているが、残念ながら、今年は、新型コロナウイルス対策として、中止となってしまった。
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2017年度の「第18回 福分けまつり」を前に安田校長から依頼されて、亀戸大根にまつわる話をすることになったが、当時の様子が同校のHPに掲載されていた。
生徒達は、亀戸大根をなんで栽培しているのか、わからない生徒もいたので、
亀戸大根の謂われ、どのあたりの農家が栽培しているのか、どのようにして食べられているのか等、こちらから生徒たちに質問しながら授業を進めた。
第二亀戸小学校だけが宝船に大根を載せて神社まで運んでいくことが、伝統になっているので、教室に宝船を持ってきてもらった。
この宝船、香取神社に伝わるものを真似て、2011年の同校100周年記念で作ったもので、大切に保管してあった。

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その後は祭壇の並びに展示されるようになっている。
生徒達は、集中して聞いてくれたし、盛んにメモを取っていた。
質問の時間が取れた。生徒の一人が思いつめたように、
「栽培している亀戸大根をどうして守ったらいいですか!」
と云う質問があった。
良く聞くと、亀戸大根の葉っぱが、
食べられているが、虫が食べたのか分からない!! と云う。
この季節、食べ物がないから、ヒヨドリが食べに来ることがある。
授業が終わって校長室で校長先生に、生徒たちが集中して聞いてくれたこと、質問も多かったが、大根の葉を食べられて被害にあっていることも報告した。
校長先生は、知らなかったようだが、亀戸大根の畑に案内してくれた。
生徒が云っていた、食べられたという対策なのか無造作に網がかかっていた。
ヒヨドリの大群の仕業のようだった。
網をかけた後、新しい葉が伸び始めていた。
校長先生が、昨年は一部を残して、花を咲かせ、採種したようで、2020年度は、同じ江東区立第五砂町小学校が、砂村ネギで実施している「命の伝達授業」をお勧めしたので、検討いただけそうだ。

第二亀戸幼稚園が隣に併設されていたが、幼稚園の園児も福分けまつりに代表が持っていくが、昨日、主催者の「亀の会」から、中止が知らされたらしく、栽培していた亀戸大根は抜いて干されていた。