2020年03月09日

江戸東京野菜のタネを守ろうと「江戸千住葱保存会」が結成された。


江戸東京野菜の千住一本ネギは、現在足立区立の小学校5校で栽培しているが、タネは農業生物資源研究所に冷蔵保存されていた千住ネギと、浅草葱善が、明治18年、創業した田中善太郎から代々受け継いできたタネの2系統ある。

浅草葱善の四代目田中庸浩社長が守っている千住ネギは、江戸時代より伝わる伝統的な「千住系根深葱(長ネギ)」のタネ(固定種)だ。

千住一本ネギは2014年に江戸東京野菜推進委員会で江戸東京野菜に登録されている。

2015年9月に、足立区農業委員会の指導で足立区の3校が千住ネギの栽培を始めた。その年、足立区興野の農業委員・内田宏之さんは、5月から江戸千住の栽培を始めていた。






1-1.JPG

田中社長は江戸千住ネギを、東京で栽培したいと生産者を探していたが、縁があって内田さんが栽培してくれることとなった。
2016年更科堀井冬の会の千住ネギは、内田さんが栽培した江戸千住ネギだった。

練馬の井之口喜實夫さんは、これまでも自家用にネギの栽培をしていたことから、内田さんが栽培している江戸千住の話をしたら、江戸東京野菜のネギなら栽培してみたいとなったもので、井之口さんは2017年から、栽培に取り組み始めている。

上の画像をタップする






2-1.JPG

2月に井之口さんのお宅で野焼きを楽しんだ日、江戸千住のタネについて相談があるので時間を取ってほしいと電話をいただいた。

上の画像をタップする。

先日、足立で田中社長と子息の康晃さん、内田さん、井之口さんと、子息の勇喜夫さんが集まった。

田中社長が、代々守ってきた江戸千住を、今後守っていく上でこれまでのように、タネの採種は葱膳に任せてもらいたい。生産者が思い思いに採種すると、江戸千住の亜種が出てきてしまう心配があるという。

これまで、江戸千住は、内田さんにしろ、井之口さんにしろ、田中社長が提供した苗を栽培してきた。収穫した江戸千住は葱善が買い取るが、勿論生産者が販売することもできる。

現在、江戸千住は人気で、生産量が足りないくらいで、私が仲介した都立瑞穂農芸高校や東久留米の横山姉妹にもそのことを伝えて栽培をしてもらっていることから、江戸千住については、この方法でタネを守っていくことで参加者全員が合意した。

田中社長、内田さん、井之口さんの意見交換は盛り上がり、誰云うとなく「江戸千住葱保存会」を作り、明確にしていこうと云うことになり、

会長に内田さん、副会長に井之口さん、事務局長に田中社長、そして江戸東京・伝統野菜研究会代表として相談役を依頼された。

拝島ネギに次いで保存会が結成された。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック