東京都が計画した「東京味わいフェスタ2018」は、江戸東京野菜を普及する上でのイベントとして大きな成果がありました。
昨年の「東京味わいフェスタ2019」は、準備万端だったが、東京都が台風19号の来襲を察知して中止となりましたが、
東京都の東京グローン(TOKYOGROWN)では、フェスタ会場で東京産食材を使った薬膳カレーを出す予定で、監修を椿山荘の中華料理担当の川嶋正行調理長に依頼し、江戸東京野菜の滝野川ゴボウをはじめ東京の食材を提供していた。
先日、ホテル椿山荘東京の川嶋調理長から、江戸東京野菜について話を聞きたいと、江戸東京野菜コンシェルジュ協会の川並三也理事のもとに連絡をいただ。
江戸東京野菜の話から、流通の質問にもなるだろうと、果菜里屋の高橋廣道さんも誘って伺った。
椿山荘は、現役時代に仕事でよく使っていたし、若い二人の門出に仲人として夫婦で立ち会ったこともあるし、子供が就職した時の内祝いで食事をしたなど、メモリアルステージになっている。
川嶋さんが皆さんに話していたようで、左から(株)Plan・Do・Seeの山崎幸義シェフ、遠藤敏行洋食調理長、高田誠洋食シェフ、川嶋調理長
お互いに誤解が生じてもいけないので、皆さんに最初に申し上げたのは、江戸東京野菜は季節が決まっている旬のわかる野菜で、言い換えれば、月初めから月末までという、期間限定のメニューには馴染まない野菜なので、メニューには江戸東京野菜として、旬の江戸東京野菜をサプライズとして使っていただくようにお願いした。
また、伝統野菜は揃いが悪いのが特徴で、長い物、短い物、曲がった物など均一ではないことを説明。
馬込三寸ニンジンや寺島ナスなど小ぶりなものは、一品料理に使いやすいこと、奥多摩ワサビは4月になると花も咲き、無農薬だが新葉は虫食いもなく花も葉も料理に使いやすい。
江戸東京野菜を使っている店としては「とうきょうを食べる」を東京都が発行しているが、押上よしかつの主人佐藤勝彦さんが、江戸東京野菜の料理本を出版している。
毎年、JA東京中央会が実施している ”江戸東京野菜を「見る」「獲る」「知る」「食べる」まるごと体験しよう” を紹介したが、皆さん興味を持っていただいたようで、生産者に会いたい、試食をしたい、江戸東京野菜の講座も受けたいなど、
秋からのブライダルに活用いただけるような感触だった。