鎌倉の由比ガ浜の海岸に、鎌倉大根の花が、今を盛りと咲き競っていると、花村勝男名誉会長(鎌倉だいこん未来研究クラブ)が、写真を送ってくれた。
この由比ガ浜の景観は、昔からこの季節、多くの方々がネットに上げている。
鎌倉大根の花が咲いているこの場所は、稲瀬川の河口で、「稲瀬川」の碑が歩道に建っている。
碑文を読むと、「頼朝は、1184年に弟 の源範頼(のりより)が平家を 討つために出発するのを見送 ったり、1185年に亡き父源義 朝(よしとも)の遺骨を出迎へ たのも共にこの川辺です。」とある。
この鎌倉時代、頼朝の足元に鎌倉大根は生えていた。
それは「ハマダイコン」が、日本全国、縄文の頃から海辺に生えていたと云われているからだ。
先月刊行した「江戸東京野菜の物語」の番外編で、鎌倉大根の経緯について掲載し、鎌倉の皆さんが次代につなぐ活動を続けていることを紹介している。
皆さんの取り組みについては、当ブログのカテゴリー「伝説の鎌倉大根」に、初めて鎌倉の皆さんにお会いした2015年からまとめてある。
春の「鎌倉だいこん花祭り」などのイベントは、新型コロナの影響で、今年は中止となったが、由比ガ浜の鎌倉大根は何事も無いように今年も咲いている。
鎌倉大根は、鎌倉市佐助に鎮座する佐助稲荷神社に伝わる伝説によるものだが、
昨年拝殿の建て替え工事が行われていたが、台風19号が鎌倉を直撃したことから、杉の大木が何本もへし折られ、神社も大きな被害を受け、本殿は押し潰されてしまった。
花村名誉会長の便りにより、拝殿は立派なものが出来上がった。
本殿再建の予定は、示されていない。
それにしても、由比ガ浜の景色を見ているとホッとする。
追録
佐助稲荷神社と福来鳥、由比ガ浜の自生地の位置
赤い線の内が佐助地区
鎌倉大根、浜大根というのは、本当に自生しているんですね。
あらためて写真で感動しました。
本年は分けていただいた内藤とうがらしを育てています。