2007年01月08日

「江戸・東京 農業の屋外説明板」の建立物語。農協法施行50周年記念の第25回JA東京大会で、50周年を記念し50本の説明板の建立


「農業協同組合法施行50周年記念 第25回JA東京大会」は、平成9年(1997)10月24日、明治神宮会館で開催された。

農協法が施行されて50年を迎えると云うことから、JA東京中央会では、1年前から記念事業について、検討を行っていました。

これまで、中央会では、平成4年(1992)『江戸・東京 ゆかりの野菜と花』、平成8年(1996)、『江戸・東京 暮らしを支えた動物たち』を刊行しましたが、これら「農」の歴史文化を本にとどめるだけでなく、

農業のルーツは東京にあったことを、多くの市民に知っていただく必要があると提案して、「江戸・東京 農業の屋外説明板」を都内に建立する案が組織として取り上げられていました。




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各区市町村で地域の歴史を研究している学芸員や歴史家の方々にもそれぞれ意見を聞きました。

 また、国際都市東京を意識し、外国人にも理解できるよう、農業の専門用語に卓越した知識を持つ元農林水産省の小畑琢志氏の協力で英文の説明文も添えました。

農協法施行50周年を記念して実施したため、説明板の本数も50本としましたが、すでに各地に先人の功績をたたえた野菜や穀物などの記念碑が設置されており、重複をさけてそれらは除外することとしました。

説明板の裏には、説明板建立の主旨が書かれています。

説明板をどこに設置するかだが、豊作祈願、収穫感謝と、栽培農家が崇敬する産地の神社に建立したいと云うことで、東京都神社庁に要請しました。




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東京都神社庁の 宮西惟道庁長(日枝神社宮司)は、
平成9年(1997) に、JA東京中央会から私共東京都神社庁に、江戸・東京の農業にゆかりある各神社に、農業の屋外説明板を設置したいとのお話がありました。

 ご存知のとおり、瑞穂の国日本は、農耕文化の発展をきっかけとして今日の経済の繁栄があります。私共神社は、五穀豊穣を祈り各地域の鎮守として農村社会の発展に一翼を担わせて頂いた事から、私共といたしましても、大変ありがたく、その実現に全面的に協力をさせて頂きました。

お蔭様で、農業を切り口とした地域の歴史に、皆さん大変興味を持っていただいております。
」との言葉をいただきました。

「農協法施行50周年記念 第25回JA東京大会」において、加藤源蔵会長から神社庁に対し感謝状が贈呈されました。
神社庁からは宮西庁長に代わって、津戸最(谷保天満宮)副庁長に手渡された。





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スタンプを50カ所に設置
上の写真をクリックする

 中央会では「江戸・東京の農業」というイラストと神社名の入ったスタンプを説明板の50カ所分を作成し、神社の社務所に設置しました。

これは 都民の皆さまに、説明板を建立した神社を訪れていただき、地域の歴史や文化に触れていただこうと言うもので、今後は神社めぐりのスタンプラリーなどにも使っていただけます。
   
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 初期ブログ・フードボイス
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