メールをいただいた。
田口さんは、JAの職員向けの雑誌「経営実務」に連載していて、
活発な農業に取り組む、農家やJAを、全国JAの組合員農家や、
職員に紹介し、協同組合運動に生かしてもらおうと
執筆をしているという。
これまでの取材のなかで、グリーン近江農業協同組合では、
伝統野菜の日野菜を継承する取組みを取材し、
生産者にとって伝統の味を守ることの意義、
それを支えるJA職員の努力を掲載している。
このような中で、
東京における伝統野菜の「江戸東京野菜」の復活、普及に取り組む、
東京都農業協同組合中央会の取り組みと一体となった、
復活、普及の取り組みについて話が聞きたいとの依頼から、
JA東京中央会の一室をお借りして、江戸東京野菜への思いを伝えた。
調査第2部の古江晋也主任研究員も見えた。
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ソーシャルディスタンスで部屋の隅と隅に座って・・となった。
農林中央金庫といえば、2009年に寺島ナスを復活するにあたり、
60klの大型ポットを30個、支柱が60本、園芸土25KLを60袋等を、
JAバンクが実施する「JAバンク食農教育応援事業」として
支援していただいている。
そもそもの始まりは、現役時代の昭和56年、
東京の農地、農家、伝統の農産物を残す運動から始まっていて、
「子供たちに残したい身近な自然」を編集している。
JA東京あおばの渡邉和嘉さんと、
練馬の子どもたちに練馬大根を食べさせようと、
2007年に「練馬大根ひっこ抜き競技大会」を企画したもので、
昨年は世界農業サミットで各国の代表が抜ていた。
2008年には、品川カブの復活に取り組んだが、
JA東京中央の協力で、カブ作り名人の長久保粂博さんと
有機農業の実践農家・平川幸志郎さんを派遣してくれた。

2012年には、JA東京むさしが、教育文化活動として、
講師に招いていただいたが、同JAの組合員の星野直治さんが、
寺島ナスの復活栽培に最初から協力してくれていることを紹介した。
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JA東京むさしでは、
新入職員の農業の事前研修に組合員の農家で研修をしている。
星野さんは、江戸東京野菜の寺島ナスの接ぎ木や定植を教えている。

JA東京みどりでは、立川地区の代表的農家を集めて、
江戸東京野菜の生産グルーブを結成してくれた。
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2011年から東京都農住都市支援センターが実施する、
江戸の流通と産地を遡るバスツアーではガイドを務めているが、
東京スマイルが産地案内をしてくれている。

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東京西多摩のJA秋川では
江戸東京野菜のノラボウ菜が、江戸時代から伝わっていて、
坂本勇組合長の地元では、ノラボウ祭りが毎年行われている。
また、JA秋川では、檜原村の伝統野菜を普及すべく、取り組みを行い、
鈴木留次郎理事が白岩ウリの普及に力を入れている。
参考
2009年8月号の「経営実務」の特集「食の安全を考える」に
江戸東京野菜を書いたのを思い出した。
追伸

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田口主任研究員がまとめた
〈講義録〉「森海川に生きる人々のことば」をいただいた。

古江さんからは「地域金融機関のCSR戦略」の著書をいただいた。
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